第39話

ジョシュア × You
4,137
2020/02/09 04:00
私の会社は社内恋愛禁止だ









でも私の彼氏は










私の部の部長













ジョシュア
ジョシュア
あなたさん、ちょっと
あなた

あ、はい

部長に呼ばれて机の前まで行く




こんなのも、初めのうちは彼氏彼女なのにな、と




恥ずかしいような照れくさいような




変な感じがしてたけど
ジョシュア
ジョシュア
これ、パソコンに打ち込んどいて
あなた

はい、わかりました

渡された資料をめくりながら




席へ戻る




すると、いつもの通り途中に付箋が貼られている








『お疲れ様、お昼はいつものところで』













私たちは会社にバレないように




付き合っています



































お昼休みになった




私は先に部屋を出ていく




時間差で彼が来るためだ




誰かに話しかけられる前に速攻で出ていく
















いつものところというのは、空き会議室のこと




ここには絶対と言っていいほど人が来ない




私たちはここを利用してお昼ご飯を一緒に食べる
あなた

...よし

私は先に着くといつも




イスに座って彼を待つ


























ガチャ
あなた

シュア!

そこには、部長(彼氏)が立っていた
ジョシュア
ジョシュア
ごめん、ちょっと待たせた?
あなた

ううん、全然だよ

私たちはさっそくお昼ご飯を食べ始める




これも、私が家で2つの弁当を作って持ってくる




それはひとつシュアの分なのだ
あなた

はい、今日はこれ

ジョシュア
ジョシュア
いつもありがとう、あなた
私はその言葉を聞くためだけに作ってるといっても




過言じゃない
あなた

どういたしまして...

そんな小さなお礼の言葉でさえ照れてしまう
ジョシュア
ジョシュア
...ん!やっぱりあなたの作るご飯は美味しいな...
あなた

あ、ありがとう...!

ジョシュア
ジョシュア
いつもありがとう
ニコッと私に笑いかけるシュア




その笑顔は反則だよ...!!
ジョシュア
ジョシュア
あ、あなた ちょっと動かないでね...
あなた

え?

そう言ってシュアが顔を近づけてくる




なに!?




まさかここで...!?


私が先を予測して目をつぶった時




私の口元にシュアの指が当たった
あなた

...ん?

ジョシュア
ジョシュア
ごめんごめん、ついてたから
そう言って私の口についていた




ソースを舐めるシュア
あなた

.....!!

私が勝手に妄想していた出来事じゃなくて




ただついてたものを取ってくれただけ...




私は変な妄想をしていたことが恥ずかしくなって




顔を赤くさせた
ジョシュア
ジョシュア
もう、あなたってほんとからかいがいがあるな〜
あなた

なっ...

ジョシュア
ジョシュア
午後も頑張るために、充電させて?
あなた

充電って...どういう...

私がそう言いかけた時




シュアが立ち上がって私の方に向かってきた




私と目線を合わせて肩に手を置かれる


思わず目をつぶると




私の口になにか指じゃないものが当たって




離れていった


私が即座に目を開けると




シュアは赤い顔をして
ジョシュア
ジョシュア
...うん、これで午後も頑張れる
と小さな声で言って




私の顔を見ないようにして




出て行ってしまった











今日は一緒に過ごせる時間が短かったけど





私たちは付き合って始めて





唇を重ね合わせた











シュアの唇って...めちゃくちゃ柔らかかった...




私はそのあとしばらく動けなかった































会社の人
あれ?どうしました?なんか顔赤くないですか?部長
ジョシュア
ジョシュア
...別に赤くない!

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