第20話

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2022/11/22 12:25
あー、でも今7時56分かぁ、
あと4分どこで時間潰そうかな

8時からっていっても8時以降入店だからな


スマホ見てたらすぐか





_________





さすがに8時丁度に行くといい大人が小さく見えるか
もう2、3分待ってから行くとするか……って


「よし、8時だ」



もしかしてあいつここの店入るためにそそくさ帰って行ったのか
声かけてみるか


梅原「おい」

「はっ、はい!なんでしょう……って梅原さんじゃないですか!どうかされましたか?」

梅原「いや別になんもねーけどお前もここの店入んの」

「そのためにダッシュで来ましたから!余裕で時間余っちゃいましたけど……笑」

梅原「だろうな、のんびり来た俺でも間に合ったし」

「もしかして梅原さんもここに?」

梅原「いや俺はたまたま見つけたお店だったから」

「そうなんですね!もしよろしければおすすめのものとか教えましょうか?」

梅原「ありがてぇ」




そんなわけで相席することになった俺と八木





店長「おぉ!今日もタイミング見計らって来たのか!笑」

「当たり前じゃないですかぁー」

店長「そっちの人は……彼氏?」

「ちっ、違います!」

店長「なんだ、八木ちゃんに春が来たのかと思ったよ笑」

梅原「仲良いの?」

「私常連!」

店長「八木ちゃんが若手の時から知ってるよ!今も若いし若手か笑」

「おかげでおばさんになりましたよ」

「……あ、梅原さんはお兄さんですよ」

梅原「お気遣いは結構」




なんで後輩に変な気使わせてんだ


________




「私生で!梅原さんは?」

梅原「ジンジャーエールで」

店長「かしこまり!料理はいつものでいいかい?」

「お願いします!」



いつものとか言ってみたいな
よく行くお店でも月に3回行くか行かないかだから常連には程遠いな

それにしてもお店の雰囲気は良い
オシャレ過ぎず、かと言って雑な感じでもない
実に居心地が良いものである
人もそこそこ入ってるしこの時間になってから人がぞろぞろ入ってきて席はほぼ満席状態になっている


周りが賑やかになってきた頃


「そういえば今日三上くんにご飯誘われたけどここ連れてきた方が良かったんですかね笑」

梅原「さぁ、聞く人絶対間違えてるだろ」

「確かにそうですね笑」



おい、確かにとはなんだ。確かにとは

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