あー、でも今7時56分かぁ、
あと4分どこで時間潰そうかな
8時からっていっても8時以降入店だからな
スマホ見てたらすぐか
_________
さすがに8時丁度に行くといい大人が小さく見えるか
もう2、3分待ってから行くとするか……って
「よし、8時だ」
もしかしてあいつここの店入るためにそそくさ帰って行ったのか
声かけてみるか
梅原「おい」
「はっ、はい!なんでしょう……って梅原さんじゃないですか!どうかされましたか?」
梅原「いや別になんもねーけどお前もここの店入んの」
「そのためにダッシュで来ましたから!余裕で時間余っちゃいましたけど……笑」
梅原「だろうな、のんびり来た俺でも間に合ったし」
「もしかして梅原さんもここに?」
梅原「いや俺はたまたま見つけたお店だったから」
「そうなんですね!もしよろしければおすすめのものとか教えましょうか?」
梅原「ありがてぇ」
そんなわけで相席することになった俺と八木
店長「おぉ!今日もタイミング見計らって来たのか!笑」
「当たり前じゃないですかぁー」
店長「そっちの人は……彼氏?」
「ちっ、違います!」
店長「なんだ、八木ちゃんに春が来たのかと思ったよ笑」
梅原「仲良いの?」
「私常連!」
店長「八木ちゃんが若手の時から知ってるよ!今も若いし若手か笑」
「おかげでおばさんになりましたよ」
「……あ、梅原さんはお兄さんですよ」
梅原「お気遣いは結構」
なんで後輩に変な気使わせてんだ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。