第14話

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2022/11/10 09:23
いてて……

二日酔いの効力恐るべし……



……て、何か布団中で動いてる

怖い怖い


思いっきりバサって取ってみるか?

でもその瞬間ナイフとかで刺されたらどうしよう



ええい、取らないよりはマシだ!

一気に取っちまえ!!




「………………え?」



梅原「ん、んん……起こすの雑だな……」

「な、な、なんで梅原さんが寝てるんですか!?」

梅原「あ?お前が一緒に寝ろとか言うからだろ」

「今までの梅原さんなら拒否してたじゃないですか!なんで今日は……!!」

梅原「……知るか、こっちが聞きてーわ」




朝起きてたら梅原さんが隣で寝てるとか幸せすぎでしょ……

ていうかいびきとかかいてないよね!

変な寝言とかも言ってないよね!!


心の準備ってもんがあるよ〜……




_______





「ってわけで一緒にあの後寝てたんだよっ……!!」

高橋「えー、良かったじゃん」

「良くない良くない!心臓に悪いよ!笑」

高橋「また好きになっちゃった?」

「なっちゃうよ〜……でももう諦めたって決めたからさ。ずっと迷惑かけ続けるのも良くないしなぁ〜って」

高橋「そんなにすぐに諦めきれないと思うけどねぇ

「ん?なんかいった?」

高橋「ううん!じゃ、私そろそろだし行くね!」

「おー!行ってらっしゃいー!頑張ってね〜!」

高橋「さんきゅっ」




ふとした瞬間梅原さんの笑顔、お芝居をしている時の真剣な顔、少し拗ねている顔


思い出してしまって心がぎゅっと苦しくなる

でもこの気持ちにちゃんと区切りをつけるって決めたんだしもうやめたんだ!












「好き……だったなぁ」

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