彼からの好きが
山のように、溢れ出す。
彼が私を愛する時間は
いけないことだが
少し幸せだった。
果ててしまったあと、
かけてくれた
タオルケット。
テーブルに置かれた
温かいココアは美味しかった。
見つめられるから
私も見つめ返す。
今どこで何をしているんだろう。
と思いつつも
お互い様。
そう感じてしまった悪い自分がいる。
日付が変わった今でも
私を愛してくれている。
ひとつしかないベッド。
私はソファーで寝ようとしたけど
そうはいかなかった。
彼が私を抱きしめてくれるその温度は
シュアが、もう抱きしめてくれなくなったのを
思い出させた。
そう言った私の寝言は
彼に聞こえてしまっているだろうか。
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スニョンside
抱いた。
彼女にとっては、
「抱かれてしまった」ようなものだ。
好きだ。
愛してる。
その言葉がどれだけ伝えたかったか。
言ってきたときもあったけど、
今日、心の底から
彼女に伝えられたと思う。
自分の腕の中で彼女が寝ている。
あなた、
寝言、聞いちゃった。
もう、、シュアじゃなくなってるね。
ごめん。
期待しちゃうよ。
どれだけあなたのことが好きだったか
思い返せば、懐かしいくらいに初々しい。
もう一度、芽生えたものを
壊さないように、大切にしていきたい。
こっちにおいでよ。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。