何としてでもあかりを助けたい。
よくよく考えるとLINEが消えたのもあいつのせいだったのか。
私からあかりが距離をとったのも私を巻き込まないためか。
あいつは先生から信用されていて優等生だ。
だから話したところで相手にしてくれない。
証拠があれば…
あかりを救い出すために。
翌日
今日も屋上に来るかな。
そんなことを考えていた。
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
昼休みが始まり、また私は屋上へ向かった。
今度はスマホを持って。
ダッダッダッ
ガチャッ
私は物影に隠れた。
そんな声が聞こえてくる。
私はスマホをかまえる。
ガチャッ
あいつ達が入ってきた。もちろんあかりも。
するとあかりはスマホを取り上げられる。
あいつはあかりのスマホを開いた。
あいつは声を上げた
ドスッ
あかりが蹴られた。
私はスマホの録画ボタンを押した。
ピコンッ
しまった!
音が屋上に響いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。