第22話

逮捕
985
2020/11/06 09:00
伊吹side













そこには裸で横たわったあなたと
窓際には、あの男がいた。








『あなたっ、、!』






駆け寄って脈を確認する。殺されてはいなかった

直ぐに服を着せてあげる。






『ごめんな、、あなたっ、、』



安心と悔しさでぐちゃぐちゃの感情になり、涙が止まらない












後ろを向くと犯人が暴れていた
すぐそばに居てあげたいけど犯人を捕まえるために、あなたから離れる









志摩「無事だったか」

『うん、でも意識が戻ってない』

志摩「絶対に捕まえるぞ」

『おう』







本当は、今すぐにでもこいつを殺してやりたい。あなたを2回も怖い目に遭わせて、正気でいられるわけが無い。






でもそんなのダメだから、拳銃は抜かない。









凶器を持っていた相手と、警棒で戦う












途中で401の2人も来てくれて
無事に犯人を捕まえることが出来た。











犯人を2人に託し、俺らはあなたを病院に連れて行った











.


病室に寝かされたあなたは、目を覚まさずに1週間が経った

医者が言うには「恐怖やショックで意識が飛んでいるだけで、命に別状はない」との事。




命に別状はないのが、それだけで本当に安心だった






ただ、なかなか目を覚まさないとなると、さすがに心配になる






俺は毎日病室を訪れる。
志摩も、九ちゃんも、陣馬さんも、隊長も、、、、
みんな来てくれる。









1人で来る時は、決まっていつも声をかける









『あなた〜今日なー、またメロンパンください!って駆け寄ってきた子がいるんだ〜』

『今日はメロンパン号に乗れなくなっちゃったんだ、』

『明日俺、結構大変な仕事してくるかも。
絶対に生きて帰ってくるから、あなたも早く目覚ましてよ、』

『昨日は来れなくてごめんな、忙しくて。
久住っていうヤバいやつに薬やられてさぁ、、大変だったなぁ、あなたで癒されたいなぁ』

『陣馬さんも意識失っちゃってたんだけどね、この前回復したんだ。
あなたも元気になって欲しいなぁ。俺がいるよ、』










初めは俺の話を聞かせてあげるだけだった。
それから徐々に、俺の願いが込められていく
「目を覚まして」「癒されたい」「元気になって欲しい」

でも全く意識が戻らなくて、気付けば1ヶ月が経っていた。

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