あなたside
夜ご飯も食べさせてもらって、そろそろお暇の時間。
すみれは豊くんと、私は羽野さんとすっかり仲良くなってしまい、次遊びに来るのが楽しみになった
麦「また来てね」
『はい!必ず来ます』
すみれ「バイバイ豊」
豊「すみれじゃあな!」
桔梗「もう仲良しね」
志摩「早いなぁ仲良くなるの」
伊吹「ハムちゃんも豊も桔梗さんも、またね〜」
麦「バイバイ」
4人で桔梗さんの家を出る。
私と藍くん、すみれと志摩さんでそれぞれ別れる。
すみれ「じゃあまたね」
志摩「お疲れ様」
伊吹「ばいばーい」
『さようなら。志摩さん、よろしくお願いしますね』
志摩「おう」
藍くんと2人で帰る。
藍くんにすみれの過去を話した。
伊吹「何で志摩には心開いてるんだろう」
『たしかに。男の人、トラウマになったりしてないのかな』
伊吹「志摩は大丈夫って思ったのかもね。優しいし」
『志摩さん、本当にお世話になってばっかりだなぁ、』
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翌日
今日は404と私とすみれはお休みの日。
藍くんと、久しぶりに出かけることにした。
伊吹「準備できたー?」
『ちょっと待ってー』
伊吹「りょうかい」
服がなかなか決まらない。
昨日決めておくべきだった…帰ってきたら疲れてそのまま眠っちゃって……
やっとのことで決めた服を急いできて、部屋を出る
『お待たせ、!』
伊吹「…うん、あ、大丈夫!」
『ん?』
伊吹「ごめん。お、可愛い〜」
私の服を見て、ぱっと顔を輝かせた藍くん。
何か考え事をしてたみたいだけど、、、
伊吹「よし、じゃあ行こっか」
『うん!』
手を繋いで家を出た。
体温の高い藍くんの手はすごく暖かかった。
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外は寒いけど、2人で仲良く話しながら歩いていると心はすごく暖かくて。
一緒にいるとすごく幸せな人。
伊吹「幸せそうな顔してる〜」
『ふふ、幸せだもん』
伊吹「可愛い〜」
ほっぺをつんつんして、楽しそうな藍くん。
そんな姿を見るだけで自然と楽しくなれた。
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伊吹side
今日はあなたと出かける日。
準備を待つ間、志摩からLIMEが届いた。
“今日あなたちゃんと出かけるんだろ?
今強盗犯が逃走していてまだ捕まっていない。
無いことを願いたいが、もし2人の出かけた先で何かあったら、あなたちゃんのこと守ること優先で、
できる範囲で俺や陣馬さんに連絡して捕まえるぞ
休日なのに悪い。”
その事件は俺ももちろん知っていたから、頭の中に少しだけ浮かんでいた。
無いといいけど、でも俺の勘がビンビン反応している。
志摩に言われた、感情で蓋をしている時は勘が働かないってやつ、今はあなたとのお出かけを楽しみたいって感情があるけど、
それよりも彼女を守りたいという感情もある。
だとしても、最悪の事態にならなきゃいいけど。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。