第35話

お別れ
614
2020/12/21 09:00
あなたside










夜ご飯も食べさせてもらって、そろそろお暇の時間。





すみれは豊くんと、私は羽野さんとすっかり仲良くなってしまい、次遊びに来るのが楽しみになった




麦「また来てね」

『はい!必ず来ます』

すみれ「バイバイ豊」

豊「すみれじゃあな!」

桔梗「もう仲良しね」

志摩「早いなぁ仲良くなるの」

伊吹「ハムちゃんも豊も桔梗さんも、またね〜」

麦「バイバイ」








4人で桔梗さんの家を出る。
私と藍くん、すみれと志摩さんでそれぞれ別れる。





すみれ「じゃあまたね」

志摩「お疲れ様」

伊吹「ばいばーい」

『さようなら。志摩さん、よろしくお願いしますね』

志摩「おう」










藍くんと2人で帰る。

藍くんにすみれの過去を話した。







伊吹「何で志摩には心開いてるんだろう」

『たしかに。男の人、トラウマになったりしてないのかな』

伊吹「志摩は大丈夫って思ったのかもね。優しいし」

『志摩さん、本当にお世話になってばっかりだなぁ、』













.

翌日




今日は404と私とすみれはお休みの日。
藍くんと、久しぶりに出かけることにした。









伊吹「準備できたー?」

『ちょっと待ってー』

伊吹「りょうかい」





服がなかなか決まらない。
昨日決めておくべきだった…帰ってきたら疲れてそのまま眠っちゃって……







やっとのことで決めた服を急いできて、部屋を出る






『お待たせ、!』

伊吹「…うん、あ、大丈夫!」

『ん?』

伊吹「ごめん。お、可愛い〜」




私の服を見て、ぱっと顔を輝かせた藍くん。
何か考え事をしてたみたいだけど、、、









伊吹「よし、じゃあ行こっか」

『うん!』








手を繋いで家を出た。
体温の高い藍くんの手はすごく暖かかった。








.


外は寒いけど、2人で仲良く話しながら歩いていると心はすごく暖かくて。

一緒にいるとすごく幸せな人。





伊吹「幸せそうな顔してる〜」

『ふふ、幸せだもん』

伊吹「可愛い〜」








ほっぺをつんつんして、楽しそうな藍くん。
そんな姿を見るだけで自然と楽しくなれた。













.

伊吹side





今日はあなたと出かける日。
準備を待つ間、志摩からLIMEが届いた。





“今日あなたちゃんと出かけるんだろ?
今強盗犯が逃走していてまだ捕まっていない。
無いことを願いたいが、もし2人の出かけた先で何かあったら、あなたちゃんのこと守ること優先で、
できる範囲で俺や陣馬さんに連絡して捕まえるぞ

休日なのに悪い。”






その事件は俺ももちろん知っていたから、頭の中に少しだけ浮かんでいた。

無いといいけど、でも俺の勘がビンビン反応している。

志摩に言われた、感情で蓋をしている時は勘が働かないってやつ、今はあなたとのお出かけを楽しみたいって感情があるけど、
それよりも彼女を守りたいという感情もある。






だとしても、最悪の事態にならなきゃいいけど。

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