伊吹side
重点密行を終えて、分駐所へもどる車の中
『あなた今何してるかな〜』
志摩「浮かれてるな」
『だってぇ帰ったらあなたがいるんだぜっ!』
志摩「テンションたか、」
『最近重大な事件もあんまりないし〜』
志摩「まあ、確かにそうだな」
車で志摩ちゃんといつものテンポで話してたら、九ちゃんから電話が。
『もしも〜し』
九重「伊吹さん、大変です、、!」
『ん、?』
九ちゃんの声は、明らかに焦っていて。
志摩も勘づいている、何かあったんだと。
九重「あなたちゃんが、帰ってこないんです、もう分駐所を出て1時間も経ってるのに」
『あなたが?』
さっきまで、話題になってたあなたが帰ってきていない。
気付いたら分駐所に着いていた
車を急いで降りて、九ちゃんの元へ行く
『あなたいないって何で!』
九重「分かりません、多分買い物に出ているんだと思います」
陣馬「あなたが行くスーパーはどこだ」
『えっ、、と、○○って場所!』
志摩「伊吹、急いで行くぞ」
『おう、』
嫌な予感しかしない。
あなた、あなた、頼む、無事でいてくれ、、、
陣馬「隊長のとこ行くぞ」
九重「はい!」
スーパーに着き、中に入る
店員さんに急いで声をかけた
『すみません警察です
ここに高校生くらいの女の子、1人で来てませんでしたか?』
店員「あ、保護者の方ですか?
多分その子のものだと思うんですけど、」
そう言って渡された、あなたのケータイ。
『これ、どこに!?』
店員「そこの、入口に落ちていたんです。
あと、買っていったものも全て置いていってしまって、、」
志摩「あの、防犯カメラ見せていただけますか?」
店員「はい、こちらへ」
ダメだ、落ち着かない、、、
あなたに何が、、何があった、、
事務室に通され、防犯カメラの映像を確認。
そこに映っていた衝撃的な映像
事件の男が、恐怖で気を失ったあなたを誘拐している。
『っこいつ、、!!』
志摩「知ってるのか?」
『1年半前、あなたの両親を殺した男、』
志摩「・・・」
『くそっ!』
事務室を飛び出して、外に出た
志摩「伊吹!待て!」
志摩の声が聞こえたから、1度止まる
本当は、今すぐにでも探しに行きたいけど、
でも、早く確実に探し出すためには、志摩の力が必要なの、わかってたから
志摩「とりあえず隊長に連絡、糸巻さんに協力してもらってここら辺の防犯カメラの映像を隅々まで探してもらう。
陣馬さん達と協力して、俺ら4人はここら辺の廃墟とか、連れ込まれそうな場所を探す
絶対に間に合わせるぞ、いいな?」
『うん、、、!』
あなた、
すぐに助けてあげるからな
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!