6時間目が終わり、放課後
今日は玲奈が部活なので1人で帰ります
ちなみに私は帰宅部
今日は喋りながら帰りたいと思っていたけどすずが部活ということなのでぼっち…
え、唐突すぎでしょ!
だーかーらー
美人が上目遣いするとか卑怯すぎ!
いいよっていうしかないじゃん!
そういってすずは、私の手を引っ張って歩き出した
そういえばどこ行くの
部活着をもってコートにむかう
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学校の仕組みです
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う、うわぁ
黄色い声がする
この時間にグラウンドを通ることがないから見慣れない光景だ
グラウンドを見るとマネージャー候補がかなりいた
さっきキャーキャー言っていた女子ばかり
というか
キャーキャー言ってた女子しかいない
しばらくグラウンドを見ていると江端君を見つけた
あいかわらず、なにしてもさまになってる
すると、江端君がこっちを見た
目が合ったと思ったら
ニコッ
と笑ってきた
でもきっと、私じゃなくてそこにいる女子に笑ったんだろうなぁ
江端君優しいからね
ほらね?
そして、すずとテニスコートに向かって歩き出した
けど
声が聞こえた
聞き覚えのある声
どうしよう
江端君だよね?よんだの
振り返るとやっぱり江端君だった
江端君がクスッと笑った
あー
眩し
そういってしょんぼりする江端君
さっきから女子の視線が怖い
これ、あとで連れていかれるやつだ…
江端君が私の手を掴んでグラウンドの方へ小走りに走りだした
う、うそぉ
今舌打ちされたよね?
されたよ!
どうしよう。
私はどうなんの?!
そう言って、来たのがとても美人な先輩だった
部活おわり〜
荷物が教室にあるため、教室に帰ろうと、疲れて重くなった足を動かす
下校する生徒の方が多いから学校内は割と静かだ
2階まで上がって1組の教室を通りすぎるとき、教室から声がした
この声、今日何回も聞いたことある……………
ギクッ
それは私も思った!
やっぱり、私以外の人のことも名前で呼んでたんだ!
なんで落ち込んでるんだろ私…
?!
ようするに、女子が好きだから?
江端君って女たらしなのかな……
江端君が一目惚れする相手か………
さぞかし、美人様なんだろうな…
そう、だよね………
あれ?なんか話が噛み合わなくない?
まぁいっか
私も秘密にしとこー
突然、後ろから声がして足を滑らせ派手に転んでしまった
ヤバい
今ので盗み聞きしてたのバレた!?
だとしたら、高校生ライフおわった…
おもいっきり頭を下げた
もう、はいとしか言えない
それに
なんか…
私、江端君のこと好きなのかな…
ていうかっ、すずも男子生徒もなんかいなくなってる!?
すずぅ〜
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!