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え?
後ろを向くと、
顔が整ったイケメンが私を見下ろしていた
え?
天使じゃん
いや、神か?
そういって、その人は落ちている資料を拾いはじめた
いつのまにか、ばらまいた資料は全部ダンボールの中に収まっていた
こんな人、学校にいたんだ……
恥ずかしくて、急いでダンボールを持って階段を上がろうと1本目を踏み出したとき……
あ、、、
こんどは、ダンボールが落ちるのではなく自分が落ちそうになっていた
とっさに目をつぶった
けど
あれ……
痛くない?
その人がおさえてくれていた
あ、
恥ずかしい
恥ずかしい!
なんでこんなドジなんだ!
しかもイケメン様の前で!
自分の顔があつくなっていく
うぅ
そう言ってダンボールを持って階段をスタスタのぼっていった
もう、はいとしか言えなかった
恥ずかしいし、その人は行動するのが早かったし優しかったから
名前はで呼ばれた気がするんですけど………
うわあああああ
やめてえええええ
イケメン上目遣いは卑怯だよー
断れるわけないじゃん!
うう、、う
なんだったんだろう………
そっか!
イケメンなら色んな人のこと名前で呼ぶのが普通なんだよね!
そう!
普通なの!
そういって教室に戻ろうと足をうごかした
聞き覚えのある声がした
振り向くとすずがニヤニヤしていた
え?
だって初めましてだもん
知ってるのって当たり前なの?
だ、よね
あそこまで顔が整ってたら女子はキャーキャー言うよね
一目惚れするのが当たり前なの?
ずっとニヤニヤしてるすずが何考えてるか分からなくて怖い
またまた、すずは冗談が好きだなぁ
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すずside
玲奈が先生の所に行ってから15分たった
心配になって資料室に行くことにした
さっき、先生が資料室に運ぶダンボールを持っていくように言っていたのを見たから資料室に行くことはわかっている
資料室周辺の廊下は3階で人通りがあまりない
話し声がする
いつも、よく聞いてる玲奈の声だと思って、曲がり角をまがらずに覗いてみる
となりは………
隣にいるのは江端君だった
直接話したことはないけど、女子に人気でクラスメイトが話していたところを見たことがある
そんなやつがなんで……
しばらく会話を聞くことにした
そして、江端君は行ってしまった
それにしても
江端君はよく女子に囲まれてることがあるけど女子のこと名前で呼んでるところは見たことない
それに、いっつも隣でくっついてる中村さんだって名前でよばれていなかった
だけど、玲奈は………
これは、恋の予感がする!
思わずニヤニヤしてしまう
さすが、玲奈!
玲奈はきずいてないみたいだが、意外とひっそり玲奈のことが好きな人はいる
きっと
少しドジで優しくて熱心なところに惹かれるのだろう
私だって男だったら惚れてたかも
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!