第11話

🍬 1【番外編】バレンタイン
11,823
2023/02/14 10:11
二月十二日____
私は何時も通り任務を終え、クタクタになりながらも
自室に帰ろうとしていたところだった。
あなた
あ、太宰さんだ
ふと視線を前に向けると、
前から太宰さんが歩いて来るのが見えた。

何時もとは少し違う雰囲気があったが、
一応挨拶しようと小走りで太宰さんの方に近付いた。
が、何故か無視された。然しその代わりに
太宰治
あーチョコが食べたい〜
太宰治
ハート型の手作りチョコが良い〜!

と、大声で言いながら私の横を通って行った。
先程の雰囲気といい態とらしい声色といい、
これは私宛だ、と言う事を察した。


……これは作れという事か。
それともまた何か違う意味が…?



五分後 ____


先程の太宰さんの謎めいた行動が少々脳内に残りつつも、
取り敢えず自室に足を運ばせた。


疲れたから取り敢えず今は休みたい……


そしてもう少しで自室に着く、と言う所で
聞き慣れた声に、辿々しい態度で呼び止められた。
中原中也
あ、あなたの下の名前!げ、元気してたか!?
あなた
あ、中也さん!
中也さんだ。
先程の太宰さんとは違い、無視せず話し掛けてくれた。
然し何時もとはぎこち無く、目線が彷徨いている。


何かを頼みたいような、然し頼みにくいような態度だ。
チョコが欲しいのかな…?
あなた
明後日、バレンタインですよね
あなた
ちゃんと作りますからね!
中原中也
ほ、本当か!?やっぱりあなたの下の名前は優しいな!!
楽しみにしてるからな!!

先程のぎこちない態度が無くなったので
恐らく正解だと思う。


キラキラとした屈託の無い笑顔で此方を見てくる中也さん。
恐らく手作りを期待しているのだろう。

こんなに笑顔で此方を見られると、
妙に気合いを入れてしまう。


手作りチョコ…作るか……

なんて言ったが、実はチョコなんて作った事が無い。
先程気乗りしなかった理由はそれだ。


まずマフィアに居る以上、
そんな事をしている余裕は無かったというか…
あなた
やばいやばいどうしよう…
取り敢えず姐さんに助けを!

そう呟き、横に置いてある携帯を手に取ると、
私は少しの不安を抱えながら姐さんに連絡した。



因みに私が姐さんの連絡先を持っているのは、
以前太宰さんが、

「幹部の連絡先は持っておいた方が良いからね!」と言い、
首領と私の許可無しで勝手に追加してしまったからだ。



因みに追加されたのは姐さんだけで、
男性の幹部のは誰一人追加されていなかった。

そして何故か中也さんの連絡先が消されていた。

あの後中也さんがそれに気付き、太宰さんと
キャットファイトを繰り広げたのは言うまでも無い。



なんて事を一人思い出していると、
携帯が震え、通知音が大きく鳴った。
あなた
あ、返信返ってきた!

文面には張り切った様子で書いたのか、
菓子言葉、ラッピングの色、デコレーションの仕方等が
びっしりとそこに書かれていた。

そして、'' どうせなら一緒に作るか? '' と
最後に添えられていた。
あなた
え、良いのかな!?

なんて思いながらも断る訳には行かず、何なら
一緒に作りたいまであった私はそれを快く承諾した。


勿論材料や費用等は此方持ちで。
流石に幹部に材料出させる訳には行かないしね!
私は浮つく気持ちを何とか抑え、
その後も姐さんと明日の予定を立てた。



……To be continued
バレンタインなので番外編です!!!🫶💕

でも尺が一話に収まらないので二話にしました!!
出来るだけ早く書き終わらせるようにしますので!!
バレンタインが終わっても気長にお待ち下さい!!🙏
☆1000ありがとうございます!!!

あと久しぶり過ぎて文面おかしいかもです!

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