第8話

🍬~ 8
16,416
2022/10/20 11:23
太宰治
『えっ!?!?聞こえてた!?!?』
あなた
は、はい……

恐る恐る聞く私の態度とその言葉に
驚いたような態度で聞き返してくる太宰さん。


その様子から見ると、どうやら太宰さんは、
後ろの阿鼻叫喚と化した現場の音声は
此方には聞こえていないと思っていたらしい。


そして予想はしていたが、
矢張り容赦なく敵をボッコボコにしていた。
太宰治
『ちょ、ちょっと待っててね!!声、控えるように言ってくるから!!!!!』


太宰さんがそう言い残し、通話越しから
ザッと携帯を乱暴に地面に置くような音がすると、
忽ち太宰さんの足音と声が段々遠のいて行った。


あ、この人携帯此処に置いてったな……?
太宰治
『ねえちょっと中也!!あなたの下の名前ちゃんに聞こえてるよ!声!!』
中原中也
『おわっ、マジか!すまん!!!』
太宰治
『あと、ーーーーーー 』


携帯をその場に置いても尚、
携帯越しに薄らと太宰さんと中也さんの声が
聞こえてくる。


そしてそのまま太宰さんと中也さんは
話し込んでしまったのが分かった。



その時、誰かが太宰さんの携帯を
これ又乱暴に拾い上げるような音が聞こえてきた。
敵
『何だこれは?誰かに繋がってんのか??』
あなた
えっ……

聞こえてきたのは全く知らない人の声。
恐らくその場に居た敵組織の構成員だろう。


だ、太宰さん…!携帯取られてる…!!
そういうとこ本当に無頓着なんだから!!

敵
『お!?繋がっている、女の声だ。
彼奴らの仲間か?』


その敵組織の構成員だと思われる男は
とても低く、野太い声をしており、
凶暴な口調で私に話しかけてくる。

あなた
え、えぇと……えと、ぶ、部下……です……?

急に敵に話しかけられた恐怖心で
正常な判断が出来なかった私は、

答える気は全く無かったが、つい口走ってしまい
その男の質問に答えてしまった。


そんな事を他所に、遠くから薄らと
太宰さんと中也さんが喧嘩しているのが聞こえる。

早く携帯取られてる事に気付いて太宰さん〜!!!!



話してしまったからには、
もう私はどうする事も出来ない。

それに無視すると逆にこの男を
ヒートアップさせてしまうだろう。


そう思い、私は話してしまったからには
出来る限り時間稼ぎしようと
取り敢えずその男と話し始めた。
あなた
え、えと…私、先程お宅の構成員に
腕を撃たれた者……です……?
敵
『お前あの時の腕撃たれた奴か、本当はあの時お前を捕虜として捕える予定だったんだがな』
敵
『お前の仲間が血なまこになってそれを阻止しやがったんだよ。
幹部殿に殺されるだなんだってほざきながら』
あなた
え、えぇ、ええと、ほ、捕虜?あの、その…

私は急に元々捕虜になる予定だったと言う事を
敵から知らされ、

恐怖と嫌悪感で余計混乱してしまい
途中から若干半泣き状態で敵と会話していた。

太宰治
『……は?』
中原中也
『……あ゙ぁ?』

すると、遠くの方から、通話越しでも分かるような
物凄い殺意を放つ二人の声が聞こえてきた。


太宰さんと中也さんだ。
恐らく敵が私と話しているのが聞こえたのだろう。

あー……これは、ヤバい……かも…………



私は何やらとても嫌な予感がしてたので、
スマホをベッドに置き、
少し離れた所に移動し、ギュッと耳を塞いだ。



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