第12話

🍬 2【番外編】バレンタイン
11,087
2023/02/20 09:58
尾崎紅葉
あなたの下の名前〜!今日はバレンタインチョコを
作るんじゃってな!!

レシピ本を手に持ち、キャッキャとはしゃぎながら
ページをパラパラと捲っていく姐さん

然しそんな様子の姐さんとは違い、
私は唖然としていた。


何故なら……
尾崎紅葉
どうじゃ?ポートマフィアの厨房は!
広いじゃろ〜!何でも出来るぞ!!

一緒にチョコを作る場所が、
思いっきりポートマフィアの厨房だからだ

いや、てっきり正直私の部屋の台所を使うのかと!
汚したら処刑でもされるのでは!?
あなた
あの、首領に許可は取って…?
尾崎紅葉
そんなもん要らん要らん!ところであなたの下の名前や
菓子言葉というのは知っとるか?

途端に顔の温度がサーッと徐々に下がって行く私を余所に
平然と違う話に入っていく姐さん


これが幹部か。なんて考える時間も無いまま
話題に放り込まれ、色々困惑しつつも

昨日何となく調べた内容の記憶を振り絞り、
姐さんにこう返した。
あなた
あれですよね、
お菓子に込められてる意味、的な
尾崎紅葉
それじゃ!あなたの下の名前や、何を渡すんじゃ?
あなた
無難にチョコにしようかなと考えてます!

チョコは「貴方と同じ気持ち」という意味がある
然し「これまでと同じ関係でいましょう」
という意味も込められているらしい。

私達にピッタリではないか、これで行こう
尾崎紅葉
勿体無いぞ!!

なんて自分を納得させたのも束の間

それを聞くなり顔をずいっと近付け
私の両肩に勢い良く手を置きそう言うと、
姐さんは菓子言葉について事細かに説明し始めた。
あなた
あの、別にそんな好きって言う訳じゃ
尾崎紅葉
彼奴らの事日頃から感謝して居るじゃろう
それを菓子言葉で伝えるんじゃ!
あなた
あ、成程…?
尾崎紅葉
結構効果あったりするものじゃぞ!!
あなた
ええ……

そう声を零し、私は唸りながらも
レシピ本を良く良く見つめた。

目の前で鼻高々に菓子言葉について語って居る
姐さんの熱気から目を逸らす様に
あなた
じゃ、じゃあチョコとマカロンを…
一緒に入れようかな…
尾崎紅葉
そうじゃ!それが良い!
明日渡しに行くぞ!私も同行しよう!
あなた
え、はい!ありがとうございます!
二月十四日 ____

あなたの下の名前の自室の近くの廊下を彷徨く男性が二人

二人共心を弾ませている為か、通路をクルクルと
動き回っては二人で話し、動き回っては二人で話し、
を繰り返していた。
太宰治
あなたの下の名前、来てくれるかな…!
中原中也
あなたの下の名前、俺の分は作るって言ってたからな!
あ手前の分は無ェだろ、予算オーバーだ
太宰治
はぁ!?予算オーバーな訳ないでしょ!?
馬鹿なの!?このチビ!!!
 
___________________



二人分のチョコとマカロンを袋に入れている途中、
廊下から二人の啀み合う声が聞こえて来た


扉の向こう側から聞こえてくる声に、
少々頬が綻び、自然と笑みが零れる。
あなた
太宰さん、中也さん!チョコ持って来ました!

逸る気持ちをグッと抑え、
ゆっくりと扉を開き、二人にそう声を掛けると
二人は一斉に輝かせた目を此方に向けた
太宰治
あ!あなたの下の名前ちゃあああああん!!!!
中原中也
お!!あなたの下の名前ーーーー!!!!!

袋に入った手作りチョコを二人に渡すと、
間髪入れずにガバッと二人同時に抱き着いてきた
太宰治
ありがとおおおおお!!!!!
中原中也
好きだぞおおおおお!!!!!



抱き着かれて一分程過ぎ、そろそろ二人から
乗せられている体重で疲れが出てきた頃 ____


隠れて見ていた姐さんに助けを出し、
姐さんに私から二人を引き剥がして貰った


その後二人は、頬を膨らましチョコを大事そうに
抱えながら、各々の自室に帰っていった。



その後部下達にこの事を自慢して回ったそうな_____
更新遅れましたすみません!!
バレンタイン編でした!!!
本編もよろしくお願いします!!!


ホワイトデー編も作るかもです!!🫶🫶🫶‎🤍‎🤍

プリ小説オーディオドラマ