ナイスキー!
ナイスキー!
パンッ!
……
ナイスキー、って何だろ…
あなた!
あ、兄貴
駆け寄ってきた兄貴を見上げる
お前なぁ、せっかく俺らのバレーを
こんな特等席で見れるのに、
何あぐらかいとんねん!
え、あー。ごめん?
絶対悪いと思ってないやん
怒る兄貴そっちのけで
くぁ、と欠伸をかいた。
てか何で連れてきたの?
暇そうやったから
… 暇じゃねーし
うそつけ
チッ
ふ、ふんっ!もう慣れてきたからな!!
とか言っても冷や汗かいてるし
やっぱり兄貴はビビりだ
じゃぁやっぱり無理やり連れて来たんだ
ひょこっと現れたのはもう1人の兄貴と
同じクラスの男。
そういやこの前沢山話した
リンタロウ!
久しぶり( 名前覚えててくれたんだ )
バレー部だったんだ
うん、言ってなかったっけ
忘れた
いや忘れんな
ツッコミを聞いて兄貴に向かってニッと笑う
兄貴たちバレー上手いんだな
強いしかっけぇよ
(ジィーン…)← 感動
……
角名惚れんなや
惚れてないわ
俺めっちゃ大事なとこ
聞いてなかった気がするねんけど…
治危ない!!
ぐえっ!
___________ NEXT
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!