なんか…なんか結が
なんで…なんで結は泣いてるの?
さっきまでそんな雰囲気じゃなかったのに
結は、泣きながらも必死に話してくれた
どうやら、光輝くんは、結の違う学校の
友達らしく、ずっと片思いし続けていた相手
らしい。
私は、結が光輝くんをまだ好きな理由は
聞かなかった。
なんか、今の結は、自分と同じ状況に立っている気がしたから。
結は、優しくてしっかりもので、頭も良くて
すっごいいい子だ。それはきっと私が1番
知っている気がする。
だから『結にはもっといい人が見つかるよ』
そう思ったけど
そんな軽々しい事は言ってはいけない気がする
恋は始まり、いつか終わる
後に自分の中で思い出となるはず。
その思い出に私が入り込んではいけない。
全部決めるのは本人。
でも…ひょっとしたら…私や結見たいな…
終わりの見えない恋もあるのかもしれない
そんなことが頭に浮かんだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。