あのボールを俺は追う

　研磨の妹 ，バレー部のマネージャーやるってよ ． 　　　　　　※ 二次創作　　※ 夢小説

小さな，小さな市大会の出来事。 「おめでとう。ベストリベロ賞です。」 嬉しくて仕方がなかった。 私の努力が認められたみたいで。 「ただいま！お母さん！見て！見てよ！」 賞状を自慢しようと手を掛けた。 「侑！治！凄いじゃない！ 2人ともメダルとトロフィーおめでとう！」 誰も私を見てくれない。 聞かれるのは兄達のことだけ。 「宮兄弟の妹」 それだけで私の名前なんて知らないでしょ。 心の底から思うよ。 「お兄ちゃん達の妹になんて」 「生まれなきゃ良かったのに。」

冷炎を恨んだ

『趣味？自殺だよ』 『今日は雨か...入水したら死ねるかもな』 『今日は晴れ？絶好の自殺日和じゃないか！』 『今日は曇りか。飛び降りても眩しくなさそうだ』 A組の推薦入学者、自殺マニアです

憧れていた背中 いつしか比べられることが怖くなった 努力したつもりだった 頑張って…頑張って、頑張って やっと同じ位置に立てると思った だけど…… 「天才には分かんないよな」 自分が長年積み上げた努力をたった2文字で片付けられた 「リベロのお前に何がわかるんだよ」 リベロだから話を聞いて貰えなかった 「……バレーなんか...やらなければ良かった」 ボールを捨てて シューズを捨てて ユニホームをタンスの奥底にしまい込んだ もう苦しみたくないから バレー、やめました ⚠不定期投稿