第14話

二日目
253
2021/03/14 00:18
ミスコンは見事、お姉ちゃんと天沢先輩が優勝。

ベストカップル選手権でも優勝をしていた。

そして翌日──。
天使恋春あまつかこはる
一条っ、フランクフルトあるよっ!
一条雅いちじょうみやび
俺、マスタードとケチャップいっぱい
天使恋春あまつかこはる
私もーっ!
やっぱり私たちは好みがすごく似ている。

食べ物の好みも好きな物も感じ方も似ていてびっくりするくらい気が合った。なぜ、今まで気づかなかったんだろうって思うぐらい。
天使恋春あまつかこはる
アイス一口ちょーだいっ!
そう言って一条がすくっていたスプーンからアイスを食べたり、
一条雅いちじょうみやび
アイス溶けてるって
天使恋春あまつかこはる
ほんとだっ!
二人で焦ったり、ずっと笑顔いっぱいですぐに時間が過ぎてしまった。

舞台をしたり、忙しかったけどすごく楽しかった。

それから射的をしたりした。

一条が意外と射的が上手く、私が欲しいと言ったクマのぬいぐるみをくれた。
天使恋春あまつかこはる
嬉しー、大切にするっ!
クマのぬいぐるみを腕の中で抱きしめた。

ベージュのふわふわな体がとてもキュートなクマのぬいぐるみだ。
一条雅いちじょうみやび
これやるよ
そう言って一条が差し出したのは
天使恋春あまつかこはる
花…?
白の花のブローチだった。
一条雅いちじょうみやび
別にやるやつもいねーから
天使恋春あまつかこはる
ふふっ、私もあげる
こーかん、と言って花のブローチを交換した。

一条の手には私があげた赤の花、私の手には一条がくれた白の花がある。

私たちは別にジンクスを信じてるわけじゃない。でも適当に人に渡すのは嫌だな、なんて思っていた。でも、一条にはあげてもいいかなって思ったんだ。

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