ミスコンは見事、お姉ちゃんと天沢先輩が優勝。
ベストカップル選手権でも優勝をしていた。
そして翌日──。
やっぱり私たちは好みがすごく似ている。
食べ物の好みも好きな物も感じ方も似ていてびっくりするくらい気が合った。なぜ、今まで気づかなかったんだろうって思うぐらい。
そう言って一条がすくっていたスプーンからアイスを食べたり、
二人で焦ったり、ずっと笑顔いっぱいですぐに時間が過ぎてしまった。
舞台をしたり、忙しかったけどすごく楽しかった。
それから射的をしたりした。
一条が意外と射的が上手く、私が欲しいと言ったクマのぬいぐるみをくれた。
クマのぬいぐるみを腕の中で抱きしめた。
ベージュのふわふわな体がとてもキュートなクマのぬいぐるみだ。
そう言って一条が差し出したのは
白の花のブローチだった。
こーかん、と言って花のブローチを交換した。
一条の手には私があげた赤の花、私の手には一条がくれた白の花がある。
私たちは別にジンクスを信じてるわけじゃない。でも適当に人に渡すのは嫌だな、なんて思っていた。でも、一条にはあげてもいいかなって思ったんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。