第8話

8
112
2021/07/27 06:43





ご飯を食べ始めてから30分





もうたくさんの事を話した





なんで私たちが出会ったのか





そこからどんなことをしたり、話したりしたのか





そしてあの日なにがあったのかも





晴人
晴人
この前あなたちゃんに会った時
晴人
晴人
なんか重い蓋が開く気がしたんだ!
晴人
晴人
あなたちゃんと話したら、少しずつでも思い出せるかもしれないって!
晴人
晴人
だから会いに来たの!
(なまえ)
あなた
なんか懐かしい…
(なまえ)
あなた
こんな風に晴人くんとたくさん喋れるの
(なまえ)
あなた
たった3日前のことだったのに、たくさん思い出があるの!
(なまえ)
あなた
だからいつになってもいい
(なまえ)
あなた
思い出して欲しい
晴人
晴人
うん、絶対思い出すから





無理な約束なのかもしれない





けどLINE交換したんだから





それが約束の印なんだ


















































(なまえ)
あなた
美味しかった〜!!
晴人
晴人
ね!美味しかった!
(なまえ)
あなた
あ、ところでなんだけど
(なまえ)
あなた
明日空いてたりする?
晴人
晴人
明日?ちょっと確認してみる!





彼がスマホを見ている時間





いろいろなことを考えた





私と話すだけで記憶が戻るのか





戻ったところでどうなるのか





きっとここから前に進むことは無い





いくら私が彼を好きでいても





彼は私のことを…





晴人
晴人
あなたちゃん?
(なまえ)
あなた
あ、ごめん!
(なまえ)
あなた
どうだった?
晴人
晴人
空いてたよ!
晴人
晴人
なんかあるの?
(なまえ)
あなた
私がいた病室に行ったらなんか思い出したりしないかなーって!!
晴人
晴人
たしかに!ありがとう!
(なまえ)
あなた
じゃあまたね!
晴人
晴人
うん!また明日!





彼といる時間はやっぱり幸せだった





なにをしてても





どんなことを話しても





彼は笑っていて





その笑顔は





笑顔だけはなにも変わっていなくて





だから悲しいんだろう





2人の思い出なのに





私だけの思い出になっているから





そんなことを考えながら歩く道





自然と涙が零れてきた





(なまえ)
あなた
今日すぐ泣いちゃうな…





1滴、2滴と零れてくる涙を拭って





鍵を開ける





今まで仕事がない日は





ひたすらだらだらしていた





けど明日はちがう





彼と会えるから




































































































彼女を家の近くまで送って





寄り道をすることなく家に帰ってきた





彼女についてをメモ用紙に書き出してみる










名前は立花あなた



年齢は25歳



誕生日は2月19日



星座は魚座



血液型はB型



俺と出会ったのは10年前の8月19日



あなたが事故にあったのを対応したことがきっかけで
3日間だけだったけど仲良くしていた



同年8月29日あなたが退院



その日の17時に病院前で集合のはずだった



俺はお花をプレゼントすると意気込んでいた



そのとき俺はちょうど事故にあっていた










晴人
晴人
と、まあこんなもんか…
晴人
晴人
ところどころいらない情報なのかもしれないけど、まあ知っといて損は無い!!





書き出した情報とにらめっこをしていると





ひとつ気になることがあった





晴人
晴人
俺が花プレゼントって…





おもしろい話もあるもんだなと笑おうとした時





頭が痛くなった





それと同時に気づいたことがひとつある





晴人
晴人
そのあげようとした花ってもしかして…


















































ひまわりの花言葉



「あなただけを見つめる」





プリ小説オーディオドラマ