第3話

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2021/07/27 08:32
晴人
晴人
えっと…





そう言った後に少しの沈黙が流れた





なにを言われるのか





気が気じゃなくて





指をいじって爪を見てみたり





足を擦ってみたり





外の景色を見てみたり





そんなこんなで体感30分





実際は1分くらいの時間が経って





彼が口を開いた





晴人
晴人
彼氏とか、いるんですか…
(なまえ)
あなた
か、彼氏!?
(なまえ)
あなた
いるわけ!!
晴人
晴人
まじ!?ほんとに!?うそじゃない!?
(なまえ)
あなた
うそなんてつかないよ!?
晴人
晴人
よかった〜!!
晴人
晴人
あっ…
(なまえ)
あなた
えっと…
晴人
晴人
俺もう帰るわ!
晴人
晴人
また明日ね!!
(なまえ)
あなた
え、あ、うん!





え、え、え





同じこと思ってたの?





運命かなにか?





そんなの考えちゃうじゃんか…





















































そして2日目、3日目と





約束した通り彼は必ず来てくれた





きらきら輝く笑顔で





眠くなる優しい声で





でも、そんな彼と話せる時間はもうあと少し





晴人
晴人
もうこんな時間か…
(なまえ)
あなた
だね…
(なまえ)
あなた
晴人くん
晴人
晴人
ん?
(なまえ)
あなた
ほんとにありがとね?
(なまえ)
あなた
私が今こうして生きてるのは晴人くんのおかげなの!!ほんとにありがとう!!
晴人
晴人
俺は当たり前のことしただけだから!!
晴人
晴人
あの時あそこにいれてよかった!!
晴人
晴人
あなたちゃんに会えてよかった!!
(なまえ)
あなた
私も!!よかった!!
晴人
晴人
あのさ
(なまえ)
あなた
ん?
晴人
晴人
退院する日LINEで教えて?
晴人
晴人
絶対行くから!!
(なまえ)
あなた
ほんと!?
(なまえ)
あなた
うれしい!!
晴人
晴人
好きな花とかある?
(なまえ)
あなた
好きな花…
(なまえ)
あなた
特にない…
晴人
晴人
女の子って花好きなのかと思ってた‪…
(なまえ)
あなた
でも!晴人くんがくれる花ならなんでもうれしい!待ってるね?
晴人
晴人
任せて?
晴人
晴人
じゃあ帰るね!また!
(なまえ)
あなた
うん!晴人くんも気をつけてね!
(なまえ)
あなた
じゃあね!





もう会えないと思った





これで終わりだと思った





いくらLINE持ってるからとはいえ





彼には彼の生活があって





私には私の生活があるから





もう忘れられると思った





だけど彼は…





晴人くんはそんな人じゃなかった





こんなにうれしい "また" はない





はやく退院したい





バスケよりも好きなことを見つけたのかもしれない





晴人くんと話すこと





もう少しがんばろう!!



















































医者
立花さん、昨日の検査でも以上はなかったし、うん!明日には退院できますね!
(なまえ)
あなた
ありがとうございます!





明日退院…





病室に戻ったらすぐLINEしなきゃ!!





喜んでくれるかな…





そんなふうに考えながら





病室に戻った










(なまえ)
あなた
既読 晴人くん!明日退院だって!










すぐにつく既読





それだけで鼓動がはやくなった





それだけで笑顔になれた





彼と会わなくなって1週間





足なんてぜんっぜん痛くない





バスケも出来そうだし





なによりまた彼に会えることが嬉しかった










晴人
晴人
おめでとう!しっかりメモした!
晴人
晴人
何時くらいにいけばいい?
(なまえ)
あなた
既読 17時くらい!
晴人
晴人
8月29日の17時!りょーかい!
(なまえ)
あなた
既読 もう足も痛くないから歩ける!
晴人
晴人
そっかそっか!よかった!
晴人
晴人
もし予定とかなかったら夜ご飯
食べに行かない?
(なまえ)
あなた
既読 え!行きたい!
晴人
晴人
よし!決まり!じゃあ明日ね!
(なまえ)
あなた
既読 うん!ありがとう!










はやく明日になって欲しい





そんな思いでいっぱいだった





幸せなことしかない明日に期待して





何度もガッツポーズをした





腕につけているリストバンドを見て





彼とのLINEの画面を見て





ニヤニヤが止まらなかった





なのに


















































彼は来なかった





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