今回のドレスコードは白スーツ。
それぞれのカラーのシャツを着てる。
私はオレンジのシャツに白のマキシ丈のチュールスカート
そこに白のジャケットを羽織る
軽く組まれた円。真ん中に出された6つの手。
全員の指にはあのマークが光る
今までにない緊張感から手が震える
脇 「あなた、手震えとーよ」
『ごめん、緊張が…歌詞飛ばしたらどうしよ』
ふ 「お前が飛ばしても俺らが助けちゃる」
ま 「大丈夫よ、俺も緊張しとる」
銀 「俺トイレ行きたいっちゃん」
脇 「なんでこのタイミングなんww」
社 「お前2番手やぞww」
銀 「5秒で行ってくるばい」
ふ 「マジで行きやがったww」
ま 「やべww」
いつの間にか緊張感が漂っていたこの場は
いつもの雰囲気に戻っていた
結局何処に行っても彼らが一緒なら同じ。
私の心休まる桃源郷。
『ふふっ』
ま 「あ、あなたが笑ったw」
銀 「帰ってきたばい!!」
『も〜、流石馬鹿やねw』
ふ 「あなたは笑顔が似合っとーよ」
脇 「大丈夫っちゃん、みんなおるとよ」
社 「夢への第1歩や、気合い入れるぞ」
一度解かれた円を組み直し社長の一言で気合を入れ直す
いつもはこんなことしないのに何故か今日はしたくなった。
たまには、いいのかも。
そんなことを思ってると始まるカウントダウン。
『five four three two one …』
_DJふぉい!
_DJ銀太!
_DJまる!
その掛け声で元気に出ていく3人を見送り
胸のネックレスをキュッと握れば怖くない。
_DJうぃる!
レペゼン地球の紅一点
精神年齢 幼稚園児?!
唯一無二の常識人
だったはずなのに横紙破り
みんなに抱かれる馬鹿女?
童貞の思考じゃキャパオーバー
迷ったら使え方位磁針
この幕張は通り道!!
軽く変えた幕張用の歌詞。
夢を叶えるまでの通り道。
改めて前を見るとオレンジ色が光るのが見える。
今までとは比べ物にならないほどの人の数
また昔を思い出して泣きそうになる。
気づけば社長パートがそろそろ終わる。
_ナンバーワンよりオンリーワン?
いやナンバーワンかつオンリーワン__
天に向け伸ばした腕を見ていると涙が溢れ出した
セトリだと次はYSP 、歌詞を思い出すと涙も止まる
なんだかんだ色んなことに助けられとるね、笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。