第10話

#
993
2019/09/01 16:24









今回のドレスコードは白スーツ。
それぞれのカラーのシャツを着てる。

私はオレンジのシャツに白のマキシ丈のチュールスカート
そこに白のジャケットを羽織る



軽く組まれた円。真ん中に出された6つの手。
全員の指にはあのマークが光る
今までにない緊張感から手が震える





脇 「あなた、手震えとーよ」




『ごめん、緊張が…歌詞飛ばしたらどうしよ』





ふ 「お前が飛ばしても俺らが助けちゃる」






ま 「大丈夫よ、俺も緊張しとる」





銀 「俺トイレ行きたいっちゃん」





脇 「なんでこのタイミングなんww」





社 「お前2番手やぞww」






銀 「5秒で行ってくるばい」






ふ 「マジで行きやがったww」





ま 「やべww」








いつの間にか緊張感が漂っていたこの場は
いつもの雰囲気に戻っていた


結局何処に行っても彼らが一緒なら同じ。
私の心休まる桃源郷。



『ふふっ』





ま 「あ、あなたが笑ったw」




銀 「帰ってきたばい!!」




『も〜、流石馬鹿やねw』




ふ 「あなたは笑顔が似合っとーよ」





脇 「大丈夫っちゃん、みんなおるとよ」








社 「夢への第1歩や、気合い入れるぞ」









一度解かれた円を組み直し社長の一言で気合を入れ直す



いつもはこんなことしないのに何故か今日はしたくなった。
たまには、いいのかも。
そんなことを思ってると始まるカウントダウン。






『five four three two one …』






_DJふぉい!
_DJ銀太!
_DJまる!





その掛け声で元気に出ていく3人を見送り
胸のネックレスをキュッと握れば怖くない。





_DJうぃる!




レペゼン地球の紅一点
精神年齢 幼稚園児?!
唯一無二の常識人
だったはずなのに横紙破り
みんなに抱かれる馬鹿女?
童貞の思考じゃキャパオーバー
迷ったら使え方位磁針
この幕張は通り道!!





軽く変えた幕張用の歌詞。
夢を叶えるまでの通り道。
改めて前を見るとオレンジ色が光るのが見える。
今までとは比べ物にならないほどの人の数
また昔を思い出して泣きそうになる。

気づけば社長パートがそろそろ終わる。










_ナンバーワンよりオンリーワン?
いやナンバーワンかつオンリーワン__








天に向け伸ばした腕を見ていると涙が溢れ出した
セトリだと次はYSP 、歌詞を思い出すと涙も止まる

なんだかんだ色んなことに助けられとるね、笑






プリ小説オーディオドラマ