何回もアナウンスされ、前座の映像が流れる会場。
《背中5454〜♪》
数字を刻むに連れ大きくなっていた黄色い歓声は
次第に疑問符を付け不穏な空気が流れる。
ライブなのにステージ上には誰もいないのだから。
このまま帰る
▶︎タイムリープする
もう一度上がる歓声にこれは夢かと思う程。
チ 「ちょっとあなたに電話掛けてみてもいいっすか?」
「あぁ、はい!」
_ prrrr
_prrrr
_prrrr
_prr
「もしもし」
チ 「は?男?」
「そうですけど、なんか用っすか?」
チ 「なんで?てかあなたは?」
「あ、うぃるちゃんヤ.り終わって爆睡っすよ」
チ 「てか、誰?」
「チバニャン、会ったことありますよね?w」
ここで顔が映されたのかまたもや歓声が上がる
「俺っす、わきをですww」
チ 「は?わきを?!」
わ 「今更、wwで、どしたんすか?」
チ 「あ、もう後10分でライブ始まんの!幕張まで連れてきて!」
わ 「まじっすか!!でも、爆睡してるしヤり過ぎで腰痛い」
チ 「知らねえけどとにかくさっさと連れてこい!!」
チ 「あなたも来れるみたいです!!あぁ、まじ良かった
こいつがいないとファン半分いなくなるっす…」
そんなこんなで流れる前座もあと少し。
私の鼓動も増す歓声につられ大きくなっていく
『ふぅ、、私なら出来る』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。