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第16話

嫉妬させてみた
坂田銀時

 それは、魂平糖からの帰り道。

『だんご、おいしかったね』

「ああ……」

 彼は、どこかふてくされたような顔をして視線を下げています。そんな様子の彼に、あなたは声を掛けました。

『どうしたの?』

「……べつに」

 そっけなく答えると、彼はぷいっとそっぽを向いてしまいます。

『言ってくんないと、わかんないじゃん』

 少し笑ってそう言うと、彼は小さな声で何かを呟きます。

「……したんだよ……」

『え?』

 聞き取ることができず、彼に問いかけます。すると、彼は歩みを止めてあなたのほうをふり返りました。

「だーかーらー! 嫉妬! 嫉妬したの、俺は! 妬いたんだよ! 少しくらい勘付けバーカ!」

 真っ赤な顔をしてそう言った彼に、あなたはぽかんとしてしまいます。そんな様子のあなたに気づいた彼は、再び顔をそむけて、拗ねたように唇を尖らせながらぽつりと呟きました。

「あんなやつと、楽しそうに話ししてんじゃねーや……」

 彼の言う“あんなやつ”とは、彼と犬猿の仲である土方十四郎のことでした。

 先程、偶然にも二人は魂平糖で土方と鉢合わせたのです。すると案の定、彼と土方は喧嘩をはじめてしまいました。ですが、あなたが仲裁に入ったおかげでなんとか喧嘩は収まり、あなたの提案で三人でだんごを食べることになりました。

 そこで、彼は土方と楽しそうに会話をするあなたを見て、やきもちを妬いたのです。

『ごめん……』

 あなたが謝ると、彼はちらりとあなたを見てから、またそっぽを向いてしまいました。すると、無言で手を差し出してきます。

「……ん」

『え?』

「手、繋いでくれたら、許してやる」

 そっと彼の手を握ると、彼は強く握り返してくれます。そしてあなたを抱き寄せ、ぎゅっと抱きしめます。

土方十四郎

「あなた!」

 急に名前を呼ばれたあなたは、びくりと体を震わせます。すると、スパァーンと音をたてて、勢いよくあなたの自室の襖が開かれました。そこに立っていたのは、市中見廻りから帰ってきたばかりの彼でした。そんな彼は、どうやら機嫌がよろしくないようです。

『な、なんですか?』

 おそるおそる訊ねると、彼は大股であなたに近づき、

「おまえ、今日、あの腐れ天パと一緒にいたって本当か⁉︎」

『……へっ?』


 彼の予想外の発言に、間抜けな声が出てしまったあなた。彼はさらに不機嫌そうな顔をさせて、怒ったように言います。

「……総悟が、二人でいるところを見かけたって言ってた」

 そう言うなり、彼は唇を尖らせて目をそらせました。そんな様子の彼に、あなたはゆっくりと口を開きます。

『あの、土方さん』

「なんだよ」

『総悟は見かけたのではなくて、その場にいました』

「えっ」

 彼は驚いた様子で、あなたに顔を向けました。そんな彼に、あなたは言葉を続けます。

『総悟と二人で定食屋に入ったときに、銀さんがいたんです。それで、三人で一緒に食べたんですけど……』

「つまり、総悟は俺に精神的ダメージを負わせるために嘘をついたのか」

『まあ、そうなります』

 あなたが苦笑いを浮かべると、彼は申し訳なさそうに下を向いてしまいました。

「ごめんなあなた、疑って。俺、どうかしてた」

『気にしないでください。大丈夫ですよ。それに……』

 あなたはいったん、そこで言葉を切ると、くすりと笑みを浮かべました。

『ふふ……ふへへ』

「……なに笑ってんだ」

『だって、土方さんが嫉妬……ふふっ』

「なっ……わ、悪いかよ!」

 顔を真っ赤にさせた彼に、あなたはくすくすと笑いながら答えます。

『いや、なんか……嬉しいなって』

「……んだよ、それ……」

 そう言いながら彼は、あなたを強く抱きしめます。

沖田総司

 大きな仕事を終えた真選組は、宴を行なっています。あなたも珍しくお酒を飲んで、新撰組の隊士たちと楽しく話しています。

 すると突然、誰かがあなたの腕を強く引いて無理やり立ち上がらせました。

『うわっ、ちょ、総悟……?』

「ちょっと来い」

 驚いて顔をあげると、彼は明らかに不機嫌そうな顔をしていました。彼は宴を後にして、無言であなたをどこかに連れて行きます。その間、あなたの腕は強く掴まれたままです。

『総悟、痛い』

「うるせェ」

 あなたが訴えかけても、彼は手の力を緩めることはありませんでした。そのまま歩いて着いた先は、彼の自室。障子戸を開けた途端、彼はあなたを部屋に向かって突き飛ばしました。

『うわっ、総悟、何する……んんっ⁉︎』

 ふり返った瞬間、あなたの唇は彼の唇によって塞がれてしまいました。次第に深くなっていく二人のキス。

 あなたの体から力が抜けてくると、ようやく彼は唇を離しました。

「おまえは……俺のもんだ。誰の前でもあんな顔、するんじゃねェ。……かわいいから」

 赤くなりながらそう言う彼は、あなたのふにゃりとした珍しい笑顔が自分以外の者に向けられたことに嫉妬したのです。

『ごめん。でも、ありがとう』

 あなたがふにゃりと笑うと、彼は理性をすっかり失ってしまいます。

 翌日、あなたの体にはたくさんのキスマークがつけられているでしょう。

高杉晋助

『高杉さん、何か御用でしょうか』

 扉のそばで、あなたは彼の背中に向かって声を掛けます。あなたはつい先程まで行なわれていた酒宴のときに彼から、「あとで俺の部屋に来い」と言われていたのです。

『…‥.高杉さん』

「ああ……」

 紫煙を吐き出して、ゆっくりとこちらをふり返った彼は、そばにあった机に煙管を置き、あなたに近づいてきます。そんな彼の表情は険しく、右目が怒りで燃えているのが見て取れました。一瞬にして酔いが醒め、恐怖を感じながらあなたが彼の次の言葉を待っていると、彼は地を這うような低い声音でこう言いました。

「俺以外の前で、乱れてんじゃねェ」

 そう言うなり、あなたは乱暴に押し倒されてしまいました。そう、彼は酒宴の際にあなたが軽く乱れた様を見て、嫉妬したのです。

 彼は恐ろしいまなざしであなたを見下ろし、あなたの手首を痛いほど強く掴んでいます。彼は、あなたが自分以外の前で無防備になっていたことに腹を立てているのです。

 すると、彼に首元をがぶりと噛み付かれました。ぶつりと肉が切れる音。首元を伝う、どろりとした生温かい液体の感触。激痛に顔を歪めながら、あなたは何度も彼に謝ります。

『ごめんなさい……ごめんなさ……』

「いいや、許さねェ……」

 すると、乱暴に服を脱がされ、体をぴったりと重ねられたあなた。恐怖で身が震えていると、彼はあなたの耳元に顔を寄せました。

「俺が満足するまで、腰止めてやんねェから」

 絶望的な言葉を口にした彼に、あなたはぽろぽろと涙をこぼします。そしてあなたは、朝まで寝かせてくれなかったそうです。

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 相花姫様、リクエストありがとうございました。

 またのリクエスト、お待ちしています。(*ᴗˬᴗ)⁾⁾