次の日、舞さんに連れられ病院へ行った。
特に何ともないんだろう、なんて軽い気持ちで名前が呼ばれるのを待っていた。
名前を呼ばれ、検査をしていく。
検査を終え結果を聞く時になって何故か急に言いようもない不安に襲われた。
大丈夫、ただの疲れとかそういう感じ。けど現実は残酷だった。
医師「検査の結果ですが、脳腫瘍でした。しかも松下さんの場合悪性で症状も進行しています。」
脳腫瘍、悪性…
聞いたことあるけど今は頭が真っ白になってどんな病気かとか思い出せなかった。
お医者さんは何かを言っているけどその言葉は私の耳には全然入ってこない。
私死ぬのかな、そう思うことしかできなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。