第77話

75話
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2021/02/15 14:15

視界に広がるのは白い天井。

横からはよく医療ドラマで聞くような機械音。



あれから私は手術を受けた。

手術は無事成功したようで、でもあとどれくらい生きられるかはわからない。


ずっと側にいてくれてるらしい舞さんには苦労をかけっぱなしで本当に頭が上がらない。


『舞さん、最後のお願いをしてもいい?』

マ「最後とか言わないでよ。」

『ごめんなさい。…私のカバンに手紙が二通あるんよ。一通は家族宛て。多分住所は変わってないと思うから郵送してほしい。あと一通は、、駿佑に…でも駿佑には私がこの世に居なくなってから渡して欲しい。あ、舞さん宛てもあるよ。でも読んだら絶対泣くから後で読んでね笑』


マ「生意気な子〜!……これね。わかった、
じゃあ早速郵送と、道枝くんのは…預かっとくね」


『色々とありがとうね、舞さん』


何か言いたげやったけど何も言わずに病室を出てしまった。


私には今世の中がどうなってるのか分からない。

あの後、マンションも携帯も解約した。

病室のテレビは見ないことにした。



両親には本当に親不孝な事をしてしまったなぁ。


駿佑は怒ってるかな。


そんな事を考えてると眠たくなってきて、まぶたを閉じた。

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