さて、私は一人暮らしです。上京する時お金に余裕はなかったので家具家電なんてほんとに必要最低限のものしかありません。ソファーなんてもっての外。もう一人分の布団なんてありません。……ということは…………
道「あなた~上がったで〜」
『ぴぎゃあああ!!、』
道「いや、うるさ笑なんやねん」
『み、道枝様。やはり私は舞さんに連絡して舞さんの家に泊まらせてもらいま、』
道「はあ?ダメですよ許しません!大体なんで急にそんな事言うん?てか名前で呼んでって言ったやん!!」
なんか怒ってらっしゃるわ…怒った顔も美しいなぁ…ってそんな場合やない
事情を説明しよう……!
道「え?そんなん一緒に寝たらいいだけやん」
ワンモアプリーズ???
『え、ダメやろ?何言ってるん…ただでさえみっち「駿佑」…し、駿佑が家におるのに一緒に寝るとか…え、てかこれ犯罪じゃ…?駿佑未成年やし犯罪やんこれ捕まる!! 』
道「なにさっきからブツブツ言ってるん。はよ風呂入ってや。明日も撮影やで」
『あ、はいすんません 』
こわぁ…てかここ私んちよ…まあいいけど……よくないけど………
『上がりました…』
道「なんで敬語なん笑」
『いやだって…てか!女と一緒のベットで寝るのになんでそんな冷静なん?そっちのが怖い!彼女いた事ないなんて嘘やんけ!!』
道「や、ほんとやし…冷静にならんとこっちの身が持たんねん……ボソッ」
『なによー!文句があるなら言いなさいよー!!』
道「あなたそんなキャラやったん?まあええわ〜素見せてくれて嬉しいし。そろそろ寝ようや~」
10分後……
あんなにギャーギャーしとったんに布団に入ったら秒で寝るってなんやねん笑
……そういう所も可愛いなって思ってしまう。
あかんわ…
「これからの事考えたら邪魔になるのは俺の方や……」
けど、この気持ちを抑えられるほど俺は大人じゃない……ごめんな…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!