監督「こんな事は言いたくないけど……」
どんな言葉が来ても非難がきても覚悟はできている。
監督「この映画が公開される時もし…君がもうこの世にいなくても映画は公開したい。自分で言うのもあれだけど本当に皆の実力や新しい魅力がわかる素晴らしい作品になってると思う。そしてこんな素晴らしい女優さんがいたことを知って欲しい。」
想像してなかった言葉と、監督さんも少し涙ぐみながら言ったから私は涙がこぼれた。
だからもう、ひたすら感謝するこしかできない。
監督「順調に行けば明後日には撮影が終わる。でもその間に少しでも体調が悪くなったらすぐに手術してもらう。それが条件かな」
スタッフ「私達も全力でサポートします」
『そう、します。本当にありがとうございます』
その後、最終的な打ち合わせをして解散になった。
その夜はこの撮影が終わるまでこの体が持つように、と願いを込めて眠りについた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!