道「デビューするから上京するやん。そんで部屋も借りんといかん。まあどこにするかはもう決まってるんやけど。……でさ一緒のマンション内に住んでくれへん?」
『いや、意味わからん』
道「そうやろうけど、深く考えんでお願いや〜」
『いや、まじで意味わからんしデビューする大事な時期なのに何考えてんの。だめです』
ちょっと強めに言ってしまった…でも本当にデビュー出来るのに変に誤解されて文◯とかにすっぱ抜かれたら……彼やグループがどうなるか……それは絶対にだめだし、嫌
道「そうよな…ごめんな変な事言って忘れてや……」
あ〜めちゃくちゃ落ち込んでる……シュンってなってる…明るい話題を……そうだ!明るいかはわからんけど……
『あ、あのね!私実は引っ越すん!契約の関係で!!』
道「場所どこ?」
めっちゃ食い気味で聞いてきた道枝さん。
『えーと、◯◯区の▲▼ってマンションなんやけど、来月には引っ越す……』
さっきとは打って変わって目をキラキラさせている彼。
もしや……
道「そこや!俺の住む所もそのマンションや!!やっぱ運命やん!!!!やったな!!!」
『………うそやろ』
道「ほんと!やったーめちゃくちゃ嬉しい!」
駿佑はめちゃくちゃハイテンションで今にも踊り出しそう…
道「もうこれは仕方ないやろ。今更変えたりせんよな?」
あ、久しぶりに見た。子犬みたいに訴えてくる表情。これすればいいと思ってる絶対。
『まあ、今更変えるにも時間ないし物件もあまり無かったし変えるつもりはないけど……』
道「嬉しいなぁ……同じマンションやで!」
よっぽど嬉しいみたいで…
何でこんなに喜んでるんやろ?
道「あ、あと恭平もこのマンションやで!」
『はあ!!!!????』
今日一大きい声出た
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。