それからすぐに駿佑が来た。
道「お邪魔、します」
『はいどうぞ』
ドアを閉めた瞬間、駿佑は抱きついてきた。
『は、ちょなに?どうしたん?』
突然の事で戸惑うし、キュンです←
するともぞもぞと体を離して不服そうな顔でこちらを見てくる。なに?
道「やっぱその様子じゃ知らんみたいやな。
あなたそういうのに疎そうやし」
え、キュンキュンさせられた次はディスられてる?
ちょっとムッとすると彼はスマホのある記事を見せてきた。
《なにわ男子・道枝駿佑と某有名女優が熱愛!?某有名女優の匂わせか》
一瞬ドキリとした。けどもしこれが私の事ならとっくに舞さんから連絡が来ているだろう。
一体誰、そう思って記事を読み進めていく。
読むとその某有名女優さんが駿佑が着ていた服を着ていたり、駿佑が雑誌で答えた内容を自身のブログで書いていたり……
まあタイトルにある通り匂わせだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。