道《この後家行っていい?どうせ片付け出来てないんやろ笑手伝ったるよ》
図星すぎて……
ま、まぁ!一人でやるより二人でやった方がいいし?別に?一人でもできるけど?
…一人劇場をするのにも疲れて素直に甘える事にした。
《じゃあお願いします》
ピコンッ
はや……
道《今日は素直やん~了解!》
家に帰って少ししたら駿佑のご登場。
道「お邪魔しまーす!」
『はい、いらっしゃい』
道「あなたは7階なんやな〜あ、俺は6階で恭平は5階やで!」
『近っ…騒がしいなぁ』
道「寂しくなくてええやん?」
『まあね。よし、とりあえず片付けしましょう』
道「はい!何からしますか?」
『そこのダンボールをお願いします』
道「了解です!ご褒美はハンバーグがいいなぁ」
『……なんと今日の夕飯はハンバーグです』
道「え!すごあなたエスパーやん!!やったー!!はよ終わらせよ!」
『はいはい』
こんな事で喜んでニコニコしてる彼につられて私も頬が緩む。
いつの間にか駿佑といると落ち着いて、特別な事をしなくても楽しく思えるようになった。
でもこの気持ちを明確にはできない。気付かないふりをしないと。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。