道枝side
俺の悪いとこ。考えすぎると後先考えずに行動してしまうとこ。
今がそれ。
あなたのラジオ聞いてて、そんで今日はトークテーマが恋で、パーソナリティさんと恋バナしてた。
あなた自身の話にもなってそこで好きなタイプの話が出た。
年上同い年年下付き合うならって質問で、あなたはなんて答えるんやろ~って思ってたら年上って言ってて…
その後しっかりしてるなら年下でもいいって。でもそれ聞いてなんかめっちゃ不安になって気付いたら恭平に電話しとった。
高橋「はい、もしも……」
『恭平、今あなたラジオやっててそれ聞いてるんやけどさ…』
食い気味に状況を説明してしもた…
高橋「で?それであなたちゃんが年上がタイプって知って不安になっとるん?」
『そうなんかな…?』
高橋「いや、俺に聞かれてもわからん笑でもモヤモヤしたまま過ごしていくのは良くないで。」
『恭平にしてはまともな事言うやん…』
高橋「まあ、俺は人生の先輩やん。無限の関係築いた仲やん」
『やっぱり意味わからんかったわ…でもありがとう。』
『ちょっと話してみる』
高橋「え、今から?」
『うーん、多分終わったらすぐ帰るはずやし…こういうのは早い方がいいかなって思うんやけど…』
高橋「みっちー達がいいならいいんやない?頑張れよ」
『ありがとう恭平、頑張るわ』
高橋「おん、ほんじゃ~」
よーしじゃあLINEしとくか!
…でもなんか急すぎて何て送ったらいいんかわからん…
そんな事思ってるうちにどんどんラジオは進んでもう終わりの時間になってた。
やばいやばい、とりあえずお疲れの言葉と用件を…
あ、めっちゃかしこまってしまった
そんであなたからもかしこまった返事
よし、とにかく準備…する程でもないけど準備しよ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。