第3話

episode:3
573
2020/10/24 09:32
帝国図書館───

NO side
ネコ
よく来たな、別の世界とやらで暮らす太宰に中原…
芥川、ご苦労だった。また頼むようで申し訳ニャイのだが、こちらの中原に中島、秋声を呼んできてくれ
芥川龍之介a
わかりました。
……僕はこっちに戻ってきた方が?
ネコ
あぁ、向こうの芥川に中島も奥に居るからな…戻ってきてくれ
太宰に中原の2人が青髪の男に案内され、館長代理とやらの居る部屋まで来る。

……まさか館長代理ネコで、しかも喋るだなんて二人は思いもしなかっただろう。
太宰治s
……ねぇ中也、今1番気になることは?
中原中也s
喋る猫
即答した中原の答えとは正反対に、太宰は驚く様子もない。
ただ落ち着いて何かを考えようとしているのだ。
太宰治s
やっぱりそれくらいしか気にならないのだねぇ…確かに私も少しは気になるけど。
それよりもあの猫の言葉だよ
中原中也s
あ?
太宰治s
"向こうの芥川に中島も奥に居る"
…それってつまり私達のよく知る二人じゃないかい?
中原中也s
……芥川に人虎が?
太宰治s
そして先程の青年にも芥川と呼んでいた…
つまりここには───
ネコ
ニャにをしている、二人共。
早くこちらへ来い
太宰治s
……話はあの猫が詳しく教えてくれるみたいだし。行こう
中原中也s
……チッ
芥川、と呼ばれた男と交代に、今度は猫に案内される。
着いた部屋の先には────

.☆.。.:*・°.*・゚ .゚・*..☆.。.:*・°.*
徳田秋声
だからどうして僕が呼ばれなきゃいけないのさ?どうせ地味なんだから役に立つことなんてないし、放っておいてくれてもいいのに…
中原中也a
んなもん聞きてぇのはこっちだよ…
いきなり着いて来いって…そろそろ意味くらい教えろ!
芥川龍之介a
………
不思議そうな目をして急かすように問いかける中也に対し、芥川は何処か遠くを見つめるように、まるで全てのことを理解しているかのような目をしたまま何も答えない。
中島敦a
……潜書…とかじゃないですよね?
中原中也a
このメンバーでなんの本に潜書しろっていうんだか…
…まぁ呼び出したのはあの化け猫らしいし、その可能性も無いとは言えねぇけど
徳田秋声
館長代理だしね。
一応いざとなったら戦うこともあるかもしれないし…
3人がそれぞれの執筆した本を手に取り、中原は銃に、徳田は弓に、中島は…まだ"もう1人の自分"にはなっていないが、両手に本を抱える。
芥川龍之介a
……着いた。ここだよ
芥川の言葉を合図に3人が構え、扉の向こうを見つめる。

その先に居たのは、館長代理の前に大人しく座っている、見たこともない4人の男だった。



__To be continued

ーーーーーーー✄キリトリ✄ーーーーーーー
中島敦s
僕達の出番はまだ…か(苦笑)
芥川龍之介s
だが、此処の作者は「次回には出す」などと云っていた。嘘だったのならば容赦はしないがな
中原中也s
まぁそう焦んなよ。
次は羽…だったか?パスするらしいぜ
太宰治s
今頃私達の世界はどうなっているのだろうねぇ……
それじゃあ今回はこの辺で交代!
頑張ってくれ給え!

プリ小説オーディオドラマ