第12話

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2019/10/06 07:19
不覚にもドキドキしてしまった





仕方ないでしょ。年齢=彼氏いない歴の私にあんなハイスペックを持って帰ってきた薔薇王子ことたっくんに女子のあこがれバックハグをされたらたまったもんじゃないよ






心夏
『女子なら誰でもドキドキするもの…』




そう言い聞かせてた時だった



つぼみ
「眉間にしわよってるよー」



つぼみがそう言いながら回し蹴りを食らわせてきた




心夏
『!?まってまって…骨折れた』




つぼみ
「大丈夫!人の骨はそんなにやわくないから!」






心夏
『その前に!なぜ私に回し蹴りを…???』






つぼみ
『変な顔してたから』






心夏
『理由になってねーよ!!!!』




つぼみ
「てか、宮澤が呼んでるって」





心夏
『あ、そうだった』




宮澤
「何忘れてんだよ」





心夏
『しゃーないしゃーない』





宮澤
「仕方なくねえだろ」





心夏
『要件は?』





宮澤
「いや、マネージャーが選手かばって足首やっちゃったからさ、心夏やってくんない?」





心夏
『マネージャーを?』





宮澤
「YES」




心夏
『明日?』





宮澤
「YES」





心夏
『報酬は?』





宮澤
「アイス」





心夏
『よし乗った、任せてー』




つぼみ
「ほんとアイス好きだよねー」





心夏
『アイスほど美味しいものは無い、てか男子残ってたんだ』





宮澤
「失礼な!これでも一応強豪だぞ?」






心夏
『そーだったっけ?』




宮澤
「県ベスト4には毎年入ってるんだぞ…」





心夏
『おけおけ、隆太のお願い事は断れないしね』




宮澤
「ありがとな」




心夏
『ちなみに明日はどこと?』





宮澤
「雪城高校」





心夏
『…どんまい』




宮澤
「まだ試合してねぇよ!!!」





あ…てかさ、





心夏
『薔薇王子いんじゃん…』





つぼみ
「あはは、どんまいー」




心夏
『つぼみはマネージャーしないの?』





つぼみ
「したいのはやまやまなんだけど、用事があるんだよねー」





心夏
『うわ、逃げた』





つぼみ
「用事があんの!!」





心夏
『おけおけ、りょーかい』





つぼみ
「まぁ早く終わったら助っ人で行くから」





心夏
『その頃には負けてんじゃない?』





宮澤
「負けてねーよ!」





さて、薔薇王子に睨まれなければいいけど

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