第16話

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2019/10/19 09:16
それから1人、夕焼けの街を歩いていた




心夏
『私モテ期到来!?』




なんてはしゃぎたいけど、、いざとなれば無理ですね




なに!?自惚れちゃっていいのかな!?





心夏
『あー!!もう!』





夕焼けに向かって大声を出した






心夏
『恋愛のばかやろー!!!』






私にはまだ、早すぎる





甘酸っぱい思いとか






キスの味とか




嫉妬の匂いとか







心夏
『早すぎるんだよー!!!』







夕焼けはそれを嘲笑うかのように消えていった











心夏
『…夢じゃないよね』




と、呟いてベットから降りた



昨日のことを夢だと思いたい年頃なんです





ほっぺをつまんで、昨日のことをは忘れよう



そう思ってた




でも







心夏
『忘れられるわけないじゃん』




今日はカレンダーにモテ期記念日と書いておこう



最初で最後と思うから








心夏
『人生初のモテ期…しかも、あの有名校の2人』







もうなんか、嫌になってきた






心夏
『でも、学校だしな』




そう言って支度をした








心夏
『はよー』






つぼみ
「あ、おは」




和真
「うーっす」







心夏
『和真、いい加減朝に頭叩いてくるのやめてくんない?』






和真
「いや、お前の顔みたらなんか叩きたくなる?」






心夏
『なんで疑問形?』






和真
「なんとなく」






つぼみ
「てかさ、心夏あれからどうなったの」





心夏
『え?』






つぼみ
「薔薇王子」







心夏
『あー…まぁ』






和真
「は!?もしかしてお前、俺より先に彼氏」






心夏
『彼氏じゃないし、つくってない』






和真
「安心」






心夏
『なにそれ』






和真
「いやいや、お前が俺より先にリア充なるとかありえないから」






心夏
『絶対なってやる』





和真
「やめろ」






つぼみ
「…和真はいっつも告られてんじゃん」




おやおや?

つぼみが変な表情をしていた






和真
「…あのな、俺にだって選ぶ権利ぐらいあんの」





つぼみ「の割にはかなりチャラついてるよね」





心夏
『つ、つぼみ』





和真
「はぁ?まだ気づいてねえのかよ」





つぼみ
「なにに?」





待って待ってここ私の机のまわり
=私が目立つ
=やばい





心夏
『ね、ねぇ2人とも』





和真
「俺が好きなのはお前!つぼみだよ」






つぼみ
「…へ」









和真
「この鈍感」







心夏
『…あーあ』





正直言って私は和真とつぼみの気持ちには気がついてた
でも私が言うのはどうかなと見守っていたけど…こんな公開処刑みたいな告白はないでしょ






つぼみ
「う、うそ」





和真
「なんで嘘浮く必要があるんだよ」








このあと質問攻めにあった私の身にもなって欲しい

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