次の日のダンス練習
昨日練習したところは完璧だ。でも……
JM「ヌナ振り付け違うよ」
終盤の方はまだ覚えきれていないからまた間違えてしまった
ピリピリとした空気感が漂う
私のせいだ、私がもっと容量が良かったら迷惑はかけずに済んだのに
ぎゅっと唇を噛む
JN「そんなに噛んだらダメだよ」
休憩中、さっきまでゼェゼェ言っていたジンオッパが声をかけてきた
JN「何かあったの?」
眉を下げて優しそうに顔をのぞかせるオッパ
『……えっ、と』
開きかけた口を止める
ジンオッパに何を言うの?
私がただ覚えが悪いからいけないんだ
ここでオッパにそんなこと言ってもまた迷惑をかけるだけだ
『……なんでもないよ。』
ごめん、オッパ。
これは私だけの問題だから
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。