『ど、どうしよ……』
TH「あ、ヒョンシクヒョンなら僕が言っておきましたよ」
『え、そうなの』
TH「はい、そしたらまた飲もうって」
『そうだったんだ、ありがとテヒョナ』
私はヒョンシクオッパの家督に“すみませんでした”とだけ送信して携帯の電源を切った
『あーあ、オッパとご飯行きたかったなぁあ』
YG「うっせぇよ」
いやいやいやユンギさん。理不尽にも程があるよ?
『誰だっけぇ?泣きそうな顔しながら私の体持ち上げてぶっさいくな顔してたの』
ちょっとだけ。ほんのちょっとだけムカついたから少しだけ意地悪してみる
YG「……っ、」
HS「えっ、ヒョン、、泣いてたんですかㅎㅎ」
ぶっ、と吹き出すホソク
YG「チッ、お前らも病院で泣いてただろ」
無愛想に言うけど彼の頬はほんのりと紅くて。
恥ずかしいんだろうな
『ユンギ。ありがとね』
YG「……別に。」
ぷいっと目を逸らした時に紅く染まった耳が見えて、あぁこの人は本当に昔から変わらないな。素直じゃないところ。
それはこの人だけに限ったことではない
『みんな、ありがとうね。大好きだよ』
突然そう呟いた
自分でも驚くくらい急にそんなことを言った
案の定
「ヌナキモイです」
「また入院してきたらどうですか?」
「大好きって言われても嬉しくねぇ」
なんて当たり強い事言ってくるけど
それがみんなの照れ隠しってことは私は知ってる。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!