*とある1人の子供が山のふもとへと走っていた。この子供はあるものから逃げていた。それは、大人だ。もともと1年に1度、ある封印が解けるのを防ぐため子供を生贄にする儀式を行っていた大人たちは何も知らない子供たちを1年かけて毒で弱らせ、棺桶に入れ、穴へ落とすという非人道的な事を行っていた。
*それに気づいた子供が逃げている、それが今だ。
大人A)くそっ!どこに行きやがった!!
大人B)だから言ったんだ!あんな大声で話すなって!!
大人C)でもどうする…このまま見つからなきゃ封印が解けるんだろ…?『魔導師』様がいない今、やばいんじゃないか?
大人A)分かってるよ!!とにかく分かれて探そう!お前はあっち、俺はこのまま真っ直ぐ行く。そしてお前はこの辺りをもう一度探してくれ!!
大人B.C)分かった!
*大人たちはそれぞれバラバラに分かれ、子供を探し始めた。
なんでこんなことに……。はぁはぁ…ここはどこだろう…。
あぁ…くそぅ!!どこまで行きやがった…!っていたぁぁあ!!!
*大人Aが子供の影を目で捉えた
やばい!逃げなきゃ…逃げないと…コロされる!んぅ…はぁはぁ…追いつかれる…!うわっ!
*子供は走るのに夢中になっていたせいで木の根に気づかず足に引っかかってしまい、転んだ。その転んだ先には大きな穴が、底が見えないほどだった。
うわぁぁぁああああ!!!
あの先は…!ふっ…自分で落ちてくれるとは…。これで安心だな。2人にも伝えなぇとな。
*子供が落ちた穴は、もともと生贄を落とすための穴だったのだ。あかりを照らしても深すぎて底が見えそうもない穴。底に落ちては生き残る術はない。
*はずだった
….ん…ぅ…。こ、ここは…。僕は穴に落ちたはずじゃ……。もしかしたらタヒんだのかもしれない。とにかく…行かなきゃわからない。
*子供が落ちた穴の底には、ちょっとした黄色い花の絨毯(じゅうたん)に、壊れた柱が立っている不思議な空間だった。子供はその場を離れ一本道を通った。
これは…門?それにしても大きい。少し怖いけど……行くしかないよね。
*来た道を振り返っても、もう戻れない。子供は奇妙な門をくぐり、先へ進んだ。
第1話 終わり
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おなにー
🤍
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mmmrイラスト𓂃🫧
lock ログイン限定favorite 12grade 3update 1分前
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