" ぶんちゃんさいど "
これはまだ僕らが付き合う前の話…
いつのまにか高校三年生…
そしていつもと変わらない日々
正直つまんないなと思う事が増えた
親友のあーずーは違うクラスやし…
よく、小豆ちゃんのこと好きじゃないの?って聞かれるけど、僕にとってあーずーはもう家族同然で
兄妹みたいなもんやから、好きという感情は無かった
ある日、そんな毎日を大きく変えた出来事が起きた
ガラガラガラ
と教室の扉が開き先生が入ってきた
入ってきて早々先生はこんな事を言った
教室中がざわつき始める
そりゃ僕も楽しみとは思ったけど、
別に僕の全てが変わるとか思ってなかったわけやし、そんなに気にして無かった
先生がそう言うと教室のドアが開いた
その時教室は一瞬静かになった
透明感のある肌
サラサラな黒いショートカットに
くっきりな二重
そう。僕は一目惚れをしたんや
こんなん人生で初めてやし正直話しかけようにも話しかけれんやった
びっくりして焦って返事したらクラスのみんなに笑われた
そんなのは気にもせずに先生は僕に
と言った
内心ちょっと嬉しかったんやけど緊張した
と、ニコっと笑って僕に向かって言った
ぼーっとしすぎて名前とか聞いてなかったなと思って
呼び捨てかぁ…なんて思ってたら
って 笑
自分のことでいっぱいで自己紹介すらも忘れてた
あなたのが可愛いけどなぁとか心の中で思いながら
今日が終わった
可愛かったなぁ…
あ、あーずーに言わなせなあかんな
帰る時にでも話そうかな
とか思ってたら
ってあーずーの声がした
相変わらずでかい声だな 笑
・
なんかあーずーお母さんみたいやな
とか思ってたら家に着いた。
あーずーとは家に着く1個前の曲がり角で別れる
家におっても暇やなぁ…
と色んな事を考えているうちに眠たくなってきてそのままソファーの上で寝てしまった
" ねくすと "
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。