私はいつも通り任務へと向かっていた
私は、鬼の気配を探った
人間がいる?でも、一般隊士のようだ
ガサガサ
私たちがそう待っていると……
村田の後ろの空から何かが飛んできた……あれは間違いなく……
鬼だ
私は村田の前に出て切ろうとした……
_____が
腕をガシッと掴まれ上空へ連れていかれた
この高さから落ちても死なないだろうが、、、まぁ、気絶は覚悟しておこう
私は上空でその鬼の首を切った
鬼はサラサラと灰のように消えていった
そして私はそのまま落下して行った
受身を!!技を出して受身を取らなければ!
高さへの計算が間違っていた
思ったより落下スピードが早くて、技を出す前に落ちる!
私は身を捻って、周りの木の上に落ちた
落ちたと同時にあばらと、足の骨が折れた!!痛みは耐えられるが、村田は大丈夫だろうか!?
叫ぶが、アバラの痛みで顔を歪める
枝を使って降りることも出来たが、少し頭を打っていて、視界が歪んでいるため、危険だった
ガシッ
こめかみに暖かい液体が流れるのがわかった
私はそこで意識が無くなった
爆豪side
俺は最近変だ
アイツのことばっかり考えている
気づいたらアイツのことを見ている
アイツが苦しそうな顔をすると、俺も苦しくなって
アイツが笑うと俺も笑えてくる
鬼殺隊は命をかけて鬼から人を守る仕事
ただ、アイツがいなくなったら俺は壊れてしまいそうで怖い
精一杯の思いを込めてアイツに言ったが、アイツは
『わかった』
というふうに言わず、笑っただけだった
アイツが心配でならなくて、俺は料理を手伝った
1人でやらしたら倒れちまいそうで怖かった
料理してる時に見せてくれた、俺だけへの笑顔は、すごく特別に感じたんだ
苦しくって、それでいて暖かい……この気持ちはなんなんだろう
〜食事中〜
嘘……本当はアイツと一緒にいたかっただけ
アイツの負担を減らしたかっただけ
そんなこと言ったらバカにされるだけだから、絶てぇ言わねぇ
ただ
こんな明るい雰囲気は、一瞬にして消え崩れることは、そう遠くない未来だった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。