あ……赤点０人！！私も回避出来たぞ！やったぁ！

その一言でいつも、みんなはそれぞれの友達の所へ行く

……さて、私は林間合宿にヴィランが襲撃に来る

本気で殺そうとしてくるなら、上弦の鬼の3以上を送ってくるだろう

木々の中は狭い、だからこその小芭内としのぶだろう……

私は何をすべきなのだろうか……

鬼は、鬼殺隊だけを狙ってくるのか？

それとも、他のみんなも殺そうとするのか？

そうなると話は別だ。私と炭治郎は絶対に生徒たちから離れてはいけないな

もしヴィランが来たとしても、小芭内としのぶが多少は捕まえてくれるだろう……

みんなの不安を少しでも減らさないといけない……



だからこのことは言えないな

……来年……か

今だけは、ここにいる間だけは

来年も一緒にみんなといる……そんな未来を描かせてくれ

そう言って、みんなで小指を出して、笑い合った

幸せだ……この笑顔をずっと見ていたい

できるならば、みんなの一番近くで

上からじゃなく同じ地面から



横から



みんなでまた笑い合う

ただ私は、笑顔を見たい……



なら、私が命をかけて全力で護るんだ

私はまた、林間合宿の時の対策を、さっきよりも深く深く何パターンもの状況を想定して考えた

【爆豪side】

女子たちの会話が聞こえてきた

『また来年』

その言葉をあいつはどう受け止めたんだ……？

普通の女子なら、普通に約束として捉えるんだろうが、あいつの場合、話は別だ

アイツにとっては、『また明日』さえも危うい日常……

俺たちと歳は同じなのに、抱えてるものの大きさが違いすぎる

俺になにかやれることは無いのか？

……あるわけない

あんだけ強ぇ奴らがやられるんだ……

俺が入っても、足でまとい……いや、秒で殺られるだけだ

悔しかった

護りたかった

いつもは自分は強えとか言ってんのに、好きな女1人守れねぇ……

まぁ、好きな女がクソ強かったのもあるけど……

それでも、、それでもアイツを、夜桜を守りたかった

そんなことを考えてると、くそ髪とアホ面と醤油顔が俺の顔を覗き込んでいた

あ？コイツおちょくってんのか？

本当はある……

でも、

『今からする話、2人だけの秘密な？』

アイツの秘密なんだ……だから、絶てぇ言わねぇ

それしか俺には出来ないから……