第56話

episode…55
124
2021/07/07 16:07


壱馬side



今日は、愛來の復帰祝いイベント


無理にやる必要はないんじゃないか?って

俺も周りも止めたけどやると言ったら

聞かないのが愛來


俺は北人と一緒に愛來の店に向かおうとすると

前から臣さんが歩いてきた。
登坂広臣
登坂広臣
壱馬…ちょっといいか?
川村壱馬
川村壱馬
……はい


北人にはちょっと待っててもらって

俺は臣さんと北人とは少し離れた場所で話し始めた。
登坂広臣
登坂広臣
今日だろ?
川村壱馬
川村壱馬
そうですよ
登坂広臣
登坂広臣
タワー代出してあるから。
お前からだって伝えといて。
川村壱馬
川村壱馬
臣さんそんなことしても愛來は感づきますよ?
登坂広臣
登坂広臣
特別な日にしかなんもしてやれねぇーんだ。
これくらいはさせてくれ
川村壱馬
川村壱馬
したいならなんで愛來の事無視するんですか?!


あまりにも自分勝手な態度に俺は思わず

声を荒らげてしまった。
川村壱馬
川村壱馬
あっ……すいません……
登坂広臣
登坂広臣
いや…いいよ。壱馬が正しい
川村壱馬
川村壱馬
ならなんで……
登坂広臣
登坂広臣
一生物の傷を負わせたんだ。
俺を見るときっとあいつはまたあの光景を
思い出すかもしれない。
登坂広臣
登坂広臣
二度とあんな恐怖を味わいさせたくないんだよ
登坂広臣
登坂広臣
トラウマになる前に……


臣さんの目には涙が溜まってて

愛來を大切に思う感情だけがただ溢れてて

こんなにも愛來を好きなのにこの人は……


川村壱馬
川村壱馬
分かりました……。
ただ、タワー代に関しては俺からとは言いません。
もしかしたら店長が言ってる可能性あるんで。
登坂広臣
登坂広臣
……わかった。

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