愛來side
仕事までまだ時間に余裕があったから
近くをウロウロしてると見覚えのある人影
まただ。
見たくも無いものをまた見てしまった…。
臣くんは前回とは違う女の人と歩いてる。
逃げるようにその場から去り
壱馬に電話を掛けた。
居場所を伝えるとすぐ電話を切られた。
数分もしないできてくれた。
暫く歩くと、壱馬が足を止めた。
りきやさんと言われた人は
扉を開けてどうぞっとレディーファーストしてくれた。
壱馬の優しさに甘えてる自分がいて
その自分も嫌だけどあの人から
離れられない自分がもっと嫌で壱馬の気持ちも分かってるのに答えられない……。
仕事前にもどかしい気持ちでいっぱいになった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。