アパートに帰ったら凄くホッとした。
今の私の"居場所"は、ここなんだ。
夕飯を作って隆二の帰りを待った。
「ただいまー!あまね♡」
『隆くん、おかえりなさい♪』
「寂しかったよ!」
『私も早く会いたかった!』
そして一緒に、ご飯を食べて一緒に、お風呂に入って一緒に眠る。
普通の事
当たり前の事
私にとっては特別な事。
もちろん昨日、直弘から連絡がきた事は絶対言わない。言いたくもない。
それは多少なりとも気持ちが揺れた自分が許せないし隆二に申し訳ないから。
たった1日離れただけなのに
ただ1日だけなのに何ヵ月も離れてたみたいに私と隆二は体を求めあった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。