第100話

隆二④
128
2020/04/28 10:37
私はセックスした後の、まったり流れる時間が好きで。
でも直弘は、終わると冷たくなって腕枕なんてしてくれなかった。
でも隆二は腕枕をして、ずっと抱き締めてくれた。
『隆くん?』
「どした?」
『私、元彼の話したよね?』
「うん。聞いたよ。無理に忘れなくていいよ。いつか必ず忘れる時が来るから。」
『ありがとう。隆くん、信じていい?』
「いいよ。だから家も教えたしナビにも入れたでしょ?いつでも来ていい。」
『急に来ても怒らない?連絡しないで来ても?』
「なんで怒るの?嫌なら最初から家も教えないでしょ?」
私は直弘との話をした。
「そっか。それじゃ不安になっちゃうね。でも俺は、そんな事じゃ怒らない。あまねが来て、ご飯作って待っててくれたら嬉しいよ!あまね、辛かったね。」
そう言ってまた強く抱きしめてくれた。
私は泣きそうだったけど我慢した。
『隆くん、これから宜しくね。』
「こちらこそ!仲良くやって行こうね!」
心が暖かくなった。
満たされていく様な

そして帰宅する事にした。
「遅いから気を付けて帰るんだよ!着いたら必ず電話して!」
『うん、ありがとう!また来る。』
「待ってるよ、いつでも!」
そしてキスをしてアパートを出た。

車に乗り込んで携帯確認。
宮ちゃんからメールがきてた
"上手く行ったか?"

すぐに電話をした。
「ずいぶんと遅いですなぁー(*´∇`*)まさか上手く行った?」
『うん、とりあえず付き合ってみる事にした。』
「第一関門突破だね!1人目で当たり引けてラッキーじゃん!まぁまだ当たりかわかんねーか(笑)」
『そうだね!とりあえず付き合ってみたら、わかるよね!』
「そうそう!とにかく無事お勤めお疲れ様!気を付けて帰りなさい!」
『宮ちゃんも待機してくれてありがとう!また会社でね!』

そして帰宅した。
無事家に着いた事を隆二にメールした。

"あまね、無事に着いて良かった!今日は本当にありがとう。これからも宜しくね!"

そんなメールが返ってきた。

心が満たされていた私は、すぐに眠りについた。


窓にまたタバコとスイーツがある事にも気が付かずに…

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