第6話

高校生活④
2,031
2020/03/22 14:06
あれから学校には行けなかった。
親にも言えなかった。
お金を出して買ってくれた制服。
毎日毎日お弁当を作ってくれる母親。
言えなかった。
言えるわけない。
タバコを吸出したのも、この頃。

学校に行くふりをして母親のふりをして学校に電話をして休む。
1日時間を潰すのが大変だった。
友達が付き合ってくれる時もあったけど基本は1人。
ずっと公園に居た事もあった。
母親の作ってくれた、お弁当を泣きながら食べた。

そんな生活を始めて1週間たった頃
母親から携帯に着信。
「あまね!今どこに居るの?学校から連絡あって。1週間も休んでるって、どうゆう事?ちゃんと説明しなさい。とにかくすぐに帰ってきなさい。」

とうとうバレたか。
もう逃げれない。
話すしかない。
話さなきゃならない。

そして仕方なく自宅に戻った。

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