第66話

直弘18
186
2020/04/21 13:06
帰宅して少し眠った。
泣き疲れ気持ちも疲れ果て…

電話の音で目が覚める。
直弘からの電話だった。
どうせ、また一方的にキレるんだろう。
喋りたくない。
私は電話に出なかった。
それでも何度も何度も電話をかけてきた。
さすがに怖くなって電話に出た。
『…はい』
「なんで電話出ねーんだよ💢」
ほら、やっぱり怒ってる。
『疲れて寝てたから…』
「ちょっと外出て来いよ💢」
『なんで?』
「来てやったんだよ、だから早く来い💢」
そして一方的に切られる。
顔見たくない。
話もしたくない。
けど、恐怖で慌てて家を飛び出した。

家から少し離れた所に路駐出来る所があって直弘は、いつもそこで待っていた。
走って直弘の所に向かった。
「おせーよ💢」
『ごめんなさい』
なんで私謝ってるんだろ?
何も悪い事してないのに…
頭では、わかってるのに恐怖で逆らえない。
そして直弘は、一方的に話始めた。
「妊娠してなくて本当良かったわ!焦らせんなよ💢俺が、どんだけ嫌な想いしたと思ってんだよ💢お前、本当に常識ないよな💢」
『ごめんなさい』
「あのな俺は、まだパパになんかならないならな💢テメーとは結婚するまで絶対セックスはしないからな💢それだけ。帰るから車から降りろ💢」
『はい、ごめんなさい。』

そして直弘は帰って行った。
凄い剣幕で怒っていた事に恐怖で震えが止まらなかった。
その場に、しゃがみこんで泣いた。

私、直くんに捨てられちゃうのかな

完全に洗脳されてる私は捨てられる恐怖にも怯えていた。

しばらく眠れない日々が続いた。

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