第2話

出会い
1,562
2018/05/12 05:55
ポタポタと雨が滴り落ちる音。

もう、うんざりするほど聞いた。




土砂降りの雨の中、公園の隅で立ち尽くす。



親に逃げられた。
借金を私に押し付けて。
帰るとこもない。
ご飯もない。

学校にもいけない。

あなた

くそくらえ

ユンギ
おい、誰に言ってんだよ
若い男の人。
キャップと傘で目元が隠れてて、
得体が知れなくて、怖くなった。
あなた

な、なんでもないです


男の人は私のこの無様に濡れた姿を見て、
何かを察した。
ユンギ
お前、おれんち来るか?
あなた

は?


私は、すぐにその言葉の意味を理解できず、

呆然としていた。
ユンギ
めんどくせ、ほら、いくぞ、
あなた

あ、ちょ、

有無を言わさず、腕を引かれ、
傘にいれてくれる。
あなた

あなたはいったい、、、

ユンギ
いいから、喋ってねーで歩け


渋々、彼についていった。

プリ小説オーディオドラマ