痛、い…。

頭も、胸も、心も

＿＿＿今までずっと苦しかった

痛覚が無くたって、
辛い事はあった

…下半身が、もう無い
既に光の屑となって宙に舞っている

その光の屑は、薄暗い夕空の中
コイツ（ 世　 話　係）を照らしていた

もう、嫌だ。
これ以上、消えないでくれ

ふんわりと、コイツ（ 世　 話　係）が微笑む

俺の身体は、もう殆ど消えていて

今は、コイツ（ 世　 話　係）に触れる事すら出来ない

消えたくない…

もっと…此処にいたい……

コイツ（ 世　 話　係）とだけでもいい…

今まで通りじゃなくても、
コイツ（ 世　 話　係）やタオイさん達が居てくれるならそれで、いいから……

なぁ、なあ

また、会えるんだよな？

身体が完全に消える直前に、叫ぶ

初めてかもしれない＿＿＿

こいつの、名前を呼ぶのは

＿＿＿返事はしなかった。

守れないと思ったから。

ごめんね、ごめん
…ありがとう、ユウくん

……おかえり、ユウ

…一応、言っておくか

フェイニアも、お疲れ様。

もう良いよ。ありがとう

＿＿＿フェイニアの身体が消えていく

…後は

……。

…なんだ、この涙

……泣いてたのか？…俺が？


『＿＿＿痛い』


……。