第10話

7.逃げる手がかり
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2026/03/30 13:12 更新
莉犬side.







あれからずっと変わらない生活をしている





下級員
…食事でございます
莉犬
ありがとうございます〈ニコ〉




表向きでは従順なフリをしているが、
俺が素直に従うわけが無い


ここから逃げるために日々思考を巡らせていた


莉犬
(部屋の外のつくりさえ分かればな…)



それから俺は部屋の外のつくりを
環境音や構成員の足音を頼りに
大まかにではあるが把握した。



莉犬
(窓は近くにない…)
莉犬
(風の音が聞こえるのは通気口か…?)



あとは脱出するタイミングだ



この部屋には監視カメラや盗聴器のような類のものは無い

かと言って手枷、足枷のようなものも無い




そんな逃げやすい環境の中ですぐに逃げなかったのは
あいつらは…、ボスたちは、他の今までの奴らとはなにか違う気がした。ただそれだけ。


でも…そんな考えももう終わり。

俺はもうすぐ逃げるし、どうせあいつらは裏切る






莉犬
(下っ端1人くらいは素手で簡単に倒せる)



ボス…か、あの3人が来る時は絶対にダメだ


その5人に出くわしたら確実に殺されるだろう…



下級員
食器を回収しに来ました。
莉犬
…あ、はい
莉犬
(少し探りを入れてみるか…)

莉犬
…そちらのボスたちの余暇はいつごろ与えられているのですか?

下級員
…なぜそのようなことを?

莉犬
(警戒されてる…)
莉犬
(まぁ、当たり前か…)

莉犬
いえ、ただボスが忙しい中わざわざ時間を作って
莉犬
こちらに来ていただいているのなら申し訳ないと思い…


俺はそれっぽい理由をならべた


下級員
そうでございましたか。


その構成員はあっさり信じた

恐らく俺のことを下に見ているのだろう


下級員
基本的にはこの部屋に行った後に商談等の業務を行われておりますよ。
莉犬
そうなんですね
莉犬
(決まった…。)


あいつらが来るのは20時までの間

それ以降が仕事なのであれば…


莉犬
(商談の時間は約1~2時間…)


あいつらがこのアジトから離れるのは
20時〜22時くらいの間だろう


そして食器を取りに来る構成員は20時に来る



その構成員をなにかしらで気絶させれば鍵を取って
逃げることができるだろう



莉犬
(…つまり20時~22時の2時間以内に逃げることができれば俺の勝ち。)



いつまでもこの監獄のような場所でじっとしている
訳には行かない

莉犬
早いとこ明日には抜け出そう…












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