莉犬side.
あれからずっと変わらない生活をしている
表向きでは従順なフリをしているが、
俺が素直に従うわけが無い
ここから逃げるために日々思考を巡らせていた
それから俺は部屋の外のつくりを
環境音や構成員の足音を頼りに
大まかにではあるが把握した。
あとは脱出するタイミングだ
この部屋には監視カメラや盗聴器のような類のものは無い
かと言って手枷、足枷のようなものも無い
そんな逃げやすい環境の中ですぐに逃げなかったのは
あいつらは…、ボスたちは、他の今までの奴らとはなにか違う気がした。ただそれだけ。
でも…そんな考えももう終わり。
俺はもうすぐ逃げるし、どうせあいつらは裏切る
ボス…か、あの3人が来る時は絶対にダメだ
その5人に出くわしたら確実に殺されるだろう…
俺はそれっぽい理由をならべた
その構成員はあっさり信じた
恐らく俺のことを下に見ているのだろう
あいつらが来るのは20時までの間
それ以降が仕事なのであれば…
あいつらがこのアジトから離れるのは
20時〜22時くらいの間だろう
そして食器を取りに来る構成員は20時に来る
その構成員をなにかしらで気絶させれば鍵を取って
逃げることができるだろう
いつまでもこの監獄のような場所でじっとしている
訳には行かない












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。