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屋上の扉の前に来てみると、扉の向こう側から誰かの声が聞こえて来る気がした。そっと扉に耳を当ててみるとなんか音楽?が流れているようだった。
いつもなら誰も居ないはずなのになぁ…。
これって覗いたらダメ…?
でもちょっと誰がいるのか気になるんだよね。。
…神様、ちょっとだけ許してください!
心の中で祈りながらちょっと扉を開いてみる。
そのできた隙間から屋上を覗いてみるとアップテンポの曲がかかっている中、1人で踊っている男子が見えた。しかも、凄く上手い。
よく顔が見えず、目を凝らしてみてみると…
なんとなく見覚えのあるような顔。
思わず口に出してしまいそうになって慌てて口を手で抑える。
危ない危ない…!
ここでバレたらまずいからなぁ。。
でも、まさかあの男子の正体は佐野くんだったなんて…!
あれ本物の佐野くんなんだよね??
だって普段の佐野くんをみる限り、ダンスをしてるなんて想像もつかないもん!!
取り敢えず見つからないようにそーっと音を立てないように扉閉める。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。