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数学の時間になって教卓の前に現れたのは数原先生だった。
普通ならいつもの数学の先生の筈なのに、どうしたんだろ。
ま、そこはいいか。笑
本当に数学は苦手。
だってよく理解ができないんだよね、あれ。。
今まで数学だけは赤点しかとったことないもん。
ある意味凄くない?私。笑
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授業が始まってから10分。
数原先生の授業はすごく分かりやすかった。
すごく数学が苦手な私でも理解出来るほど、丁寧に説明してくれる。
でも、数原先生の声はまるで睡眠薬のよう。
だってずっと聞いてるとだんだん眠くなってくるんだもん。
ちなみに隣に居る佐野くんはというと、授業が始まってすぐ机に突っ伏していびきをかきながら寝始めた。
そんな隣にいる佐野くんをチラ見しながら睡魔と格闘している私。
もう、私も諦めて寝ちゃおうかな。そろそろ限界来そうだし…。
そう思って机に突っ伏してみる。
突っ伏してみると、睡魔が一気に襲って来て、ものの数分で眠りについてしまった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!